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『季刊民族学』186号
商品コード: 2200010004280201
『
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季刊民族学186号
第47巻4号 通巻186号(2023(令和5)年10月31日発行)
ISBN978-4-915606-88-5 C0431 ¥2500E
特集 争いの終わらせ方――紛争解決と共生の人類学
ロシアによるウクライナ侵攻が始まって一年八ヵ月が経とうとしているが、いまだ終結の兆しはみえない。さらにイスラム組織ハマスとイスラエルの軍事衝突が世界に衝撃を与えた。いまこそ世界各地で発生している紛争や深刻な人権侵害について目を向けることが必要だ。本特集では争いの「終わらせ方」に着目し、紛争はどのように収束してきたのか、また収束していくのかを考えたい。そこにはどのような知恵やシステムが働いているのだろうか。各地域の事例から紛争を回避する仕組みや共生につなげるための術を学ぶ。
目次
000 表紙「記憶をめぐる闘い」写真:細谷広美(成蹊大学教授)
001 目次
002 表紙のことば 文:細谷広美(成蹊大学教授)
003 特集「争いの終わらせ方――紛争解決と共生の人類学」
004「暴力の連鎖を断ち切るための術――ソロモン諸島における紛争処理の文化」藤井真一(国立民族学博物館助教)
012「アフリカの紛争の終わらせ方――もうひとつの人間観にもとづく知恵に学ぶ」松田素二(総合地球環境学研究所特任教授)
020「予言者は紛争を終わらせることができるか?――南スーダンの旅する予言」橋本栄莉(立教大学准教授)
026「「真実」の万華鏡――ペルー真実和解委員会と平和構築」細谷広美(成蹊大学教授)
034「終わらない解決――アルゼンチン・記憶の民衆運動」石田智恵(早稲田大学准教授)
042 「過去との和解、インドネシアとの共生――東ティモールの「争い」の終わらせ方とそのジレンマ」井上浩子(大東文化大学准教授)
050「自治政府設立と紛争終結への長い道のり――フィリピン南部のモロ」石井正子(立教大学教授)
058「ボスニア・ヘルツェゴヴィナ紛争にみる「争いを終わらせない方法」から学ぶ「争いの終わらせ方」」長有紀枝(立教大学大学院教授)
066「笑いの向こうにみる紛争と分断の経験――北アイルランド・ベルファストの日常経験の多面性」酒井朋子(京都大学准教授)
072「空手道の現代イラン的展開」黒田賢治(国立民族学博物館助教)
080「中華とイスラームのはざまで――現代中国を生きる回族」奈良雅史(国立民族学博物館准教授)
088「死者の「存在」を刻む――パプアニューギニアにおける死と贈与儀礼」門馬一平(人間文化研究機構研究員特任助教)
096 連載 フィールドワーカーの布語り、モノがたり 第4回
「ラオス北部、タイ系民族の手織り布――素材と技術への価値づけ」落合雪野(龍谷大学教授)