第429回 梅棹忠夫のモンゴル調査をたどる

演題
梅棹忠夫のモンゴル調査をたどる

内容
梅棹忠夫の民族学研究にとってモンゴル研究は格別な意味をもっています。現在、民博では残されたスケッチやフィールドノート、カードなどを整理し、梅棹アーカイブズとして公開する作業を進めています。私はこの作業の一環として2013年秋に張家口や渾善達克(グンシャンダク)砂丘、蘇尼特(スニト)など梅棹ルートを走破しました。梅棹の克明な記録の数々を整理する楽しさ、そして梅棹ルートを実際に回った旅の途上での出来事などをお話します。 今年の秋には、スケッチやノートを手に、友の会のみなさんとともに再度、内モンゴルを訪ねようと思っています。ぜひご一緒しましょう!
※旅についての詳細は「友の会」までお尋ねください

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
小長谷 有紀(国立民族学博物館教授)

日時
2014年3月1日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第428回 神殿更新で社会が変わる ─南米アンデス文明の誕生

演題
神殿更新で社会が変わる ─南米アンデス文明の誕生

内容
2013年夏に「ジャガー人間」の石像が発掘されたことはみなさんの記憶にも新しいことと思います。この発見は紀元前800~500年代がアンデス社会の大きな転換点であったことを示す重要な意味をもっています。従来、食料生産の向上が文明の推進力と考えられてきましたが、そうではない可能性を示す「神殿更新」説も紹介しながら、今回の発見の意義についてお話します。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
関 雄二(国立民族学博物館教授)

日時
2014年2月1日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第427回 みんぱくコレクションを語る 中央アジアの民家の現在

演題
みんぱくコレクションを語る
中央アジアの民家の現在

内容
この夏、ウズベキスタンとカザフスタンで収集を含む調査をおこないました。現在、展示場にあるウズベクの民家模型は1980年代に制作されたものですが、そのモデルとなった民家を訪ね、現在のくらしの様子などをうかがいました。カザフでは天幕の役割が、住まいから別の役割に変化していることが分かりました。収集した資料も実際にお見せしながら、今回の調査や今後の調査計画もあわせてお話します。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
藤本 透子(国立民族学博物館助教)

日時
2014年1月11日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第426回 フィールドワークを語る ドリアン王国探訪記

演題
フィールドワークを語る
ドリアン王国探訪記

内容
『ドリアン王国探訪記』は、私がマレーシアの先住民オラン・アスリの研究のために、2年半現地に住みこんで調査をした時の体験をまとめた本のタイトルです。「ドリアン王国」は、オラン・アスリの世界を架空の王国になぞらえて称したものです。異文化ならではの失敗やトラブルを経験しながら、何とか首長の養子になる儀礼を経て、村に受け入れてもらうまでの体験をお話します。その儀礼の様子を収めた映像もお見せします。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
信田 敏宏(国立民族学博物館准教授)

日時
2013年12月7日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第425回 くすりの民族学

演題
くすりの民族学

内容
現在の日本は医学が発達し、長生きで健康的な生活が送れるようになりました。これは西洋医学のおかげですが、一方で高額な医療費、効き目の強い薬が用いられるなどの弊害も抱えています。そうした中で、日本に限らず世界各地の土着的な医療が見直されつつあります。日本ではいまも伝統的な売薬や民間薬が活用されています。日本人の薬の使用の歴史を考えながら、薬草についてお話します。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
小山 修三(千里文化財団理事長、国立民族学博物館名誉教授)

日時
2013年11月2日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料