第445回 新南アジア展示関連 インドを彩る日本のタイル インド近代化遺産のもうひとつの物語

演題
新南アジア展示関連
インドを彩る日本のタイル インド近代化遺産のもうひとつの物語

内容
日本でも最近耳にする文化遺産のあらたな概念「近代化遺産」。インドではいま、イギリスの植民地支配の記憶を伝える多様な「印洋」折衷建築の再評価が進んでいます。それら建築を彩るタイル自体、衛生観念の浸透とともに普及した近代化のシンボルです。植物文様やヒンドゥーの神がみを表した色彩豊かなタイルの多くが、じつは日本で製作されました。この小さな「文化遺産」を手がかりに、激動の近代史に隠された日本とインドの交流の足跡をたどります。

※講義と併せ、懇談会をおこないます。

講師
豊山 亜希(現代インド地域研究国立民族学博物館拠点 拠点研究員)

日時
2015年8月1日(土) 14時~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第444回 新南アジア展示関連 ヨーガの隆盛をさぐる 現代インドにおける「伝統」の再評価

演題
新南アジア展示関連 ヨーガの隆盛をさぐる
現代インドにおける「伝統」の再評価

内容
インドを発祥とするヨーガは、近年、新たなエクセサイズとして世界中で人気を集めています。その波はグローバル化が進むインド社会にも環流し、美容や健康はもとより、宗教や政治、産業やスポーツといった多元的な文脈において展開しています。本講演会では、近代ヨーガが構築された近現代史を紐解きながら、経済発展の影響による社会変化が著しい現代インドにおいて、ヨーガが隆盛している文化・社会的な動態について考えます。

※講演終了後、講師を囲み懇談会の時間を設けます。

講師
竹村 嘉晃(現代インド地域研究国立民族学博物館拠点 拠点研究員)

日時
2015年7月4日(土) 講演会14時~15時10分/懇談会15時20分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第443回 企画展「岩に刻まれた古代美術」 聖なる遺跡は物語る アムール河の少数民族ナナイの神話をさぐる

演題
企画展「岩に刻まれた古代美術」
聖なる遺跡は物語る アムール河の少数民族ナナイの神話をさぐる

内容
アムール河流域の諸民族は、多様な口承文芸をもっています。シベリア諸民族と 共通するものもあれば、射日神話や兄妹始祖神話のように日本や中国など東アジ アと共通するものもあります。神話の世界を探ると、精神文化や宗教のみなら ず、近隣諸民族との交流や自然現象との結びつきなどが見えてきます。聖なる遺 跡シカチ・アリャンの岩面画をたよりに、アムール河流域に伝わる神話の世界を 探ります。

※講演終了後、企画展「岩に刻まれた古代美術」を講師の案内のもと見学します。

講師
佐々木 史郎(国立民族学博物館教授)

日時
2015年6月6日(土) 講演会14時~15時10分/展示見学会15時20分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第442回 新南アジア展示関連 躍動する南アジアの背景にせまる

演題
新南アジア展示関連 躍動する南アジアの背景にせまる

内容
南アジア地域は「混沌と停滞」というイメージにつきまとわれてきました。しかし、インドを先頭にした目覚ましい経済発展が続き、今まさに南アジアは政治経済的にも文化的にも躍動の時代を迎えています。みんぱくの南アジア新展示もこれをテーマに構成しています。一見「混沌」としてとらえられがちですが、宗教や文化、生活様式など、さまざまな面での多様性を維持して共存する知恵こそが、今日の南アジアの躍動の秘密であることを本講演会で解明します。

※講演会終了後、新しくなった南アジア展示場を講師の案内のもと見学します。(1時間程度)

講師
三尾 稔(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年5月2日(土) 講演会14時~15時10分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第441回 つくられる地域の食 スローフード発祥の地、イタリアから考える

演題
世界の食文化を学ぶ①
つくられる地域の食 スローフード発祥の地、イタリアから考える

内容
モノと情報が行き交う現代、均質化する食に疑問を投じ、食の在り方を見直す動きは、世界的な動向となっています。日本における地産地消をはじめ、食の安全や地域再興といった文脈のもと、地域に根差した食を実践化する傾向が数多く見られます。 一方で、ローカルな食の形成には、市場や国家、人びとの移動等、グローバルな現代社会の様相が複雑に関係するといわれています。食の安全だけでは語ることのできないローカルな食の形成について、イタリアを例に考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで茶話会形式の質疑応答の時間を予定しています。(1時間程度)

講師
宇田川 妙子(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年4月4日(土) 講演会14時~15時10分

場所
国立民族学博物館2階 第3セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料