第438回 グローバル時代の「知的生産の技術」 フォーラム型博情館の可能性

演題
グローバル時代の「知的生産の技術」
フォーラム型博情館の可能性

内容
梅棹忠夫初代館長は、博物館を博情館と位置づけ、モノ、映像や音響資料の収集とそ れらの情報化に力を注ぎました。また、利用者自らが情報を選択・再構築し、自ら 「知的生産」を実践する場として、民博が活用されることを期待しました。グローバ ルな情報収集と利用が日常となった現代は、博物館における資料や情報の集積・利用 や公開の手法において、多様な異文化への配慮が特に必要です。「フォーラム型」の 情報集積と公開に新たな可能性を見出す、これからの「知的生産の技術」について考 えます。

講師
久保 正敏(国立民族学博物館教授)

日時
2015年1月10日(土) 講演会14時~15時/懇談会15時10分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第437回 ナラ林文化を再考する

演題
ナラ林文化を再考する

内容
大陸アジアの照葉樹林帯に、日本文化の起源を求めた照葉樹林文化論。この学説 の一翼を担った佐々木高明元館長は、南北双方からルーツを探る必要性を併せて 指摘し、照葉樹林文化に対応するものとして、北方系の文化の流れに「ナラ林文 化」という仮説の枠組みを設定しました。本講演では、ナラ林文化論に託された 課題を抽出し、生態環境や歴史的変遷をふまえつつ、「ナラ林文化」という文化 領域設定の可能性を改めて問い直してみたいと思います。

講師
佐々木 史郎(国立民族学博物館教授)

日時
2014年12月6日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第436回 特別展「イメージの力ーー国立民族学博物館コレクションにさぐる」関連 アート(美術)と人類学のあいだ―特別展「イメージの力」によせて―

演題
特別展「イメージの力ーー国立民族学博物館コレクションにさぐる」関連
アート(美術)と人類学のあいだ―特別展「イメージの力」によせて―

内容
アートと人類学(民族学)。20世紀を通じて、それぞれ別の道筋をたどってきたこのふたつの領域が、近年、急速に接近し、交流をもち始めています。国立新美術館と民博の共同で企画した今回の特別展「イメージの力―国立民族学博物館コレクションにさぐる」も、アートとアーティファクト、美術館と博物館、美術史学と人類学の壁を越えた試みのひとつです。今回の展示にちなんで、アートと人類学の関係を改めて考えます。

※講演会終了後、講師の案内のもと1時間程度の特別展見学会を開催します。

講師
吉田 憲司(国立民族学博物館教授)

日時
2014年10月4日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第435回 2014/09/06(土)企画展「未知なる大地ーグリーンランドの自然と文化」関連 極北の孤島グリーンランドにおける気候変動と文化の変遷

演題
企画展「未知なる大地ーグリーンランドの自然と文化」関連
極北の孤島グリーンランドにおける気候変動と文化の変遷

内容
北アメリカ大陸の北東沖に世界最大の島グリーンランドがあります。現在はイヌイットが住んでいます。 人類がそこに進出したのは今から4500年ほど前のことでした。同島は、1年をとおして厚い氷河が大部分を覆う氷の島です。 ところが10世紀末に入植したバイキングは、「緑の大地」とよんでいました。 氷の島がなぜ「緑の大地」なのかという疑問にもとづき、グリーンランドにおける文化の盛衰や交替を、気候変動との関係から紹介します。

※講演会終了後に、1時間程度の展示場見学会を開催します。

講師
岸上 伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2014年9月6日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料