第453回 特別展「夷酋列像」関連 アイヌの衣服から見えてきたこと

演題
特別展「夷酋列像」関連
アイヌの衣服から見えてきたこと

内容
みんぱくで開催する特別展「夷酋列像―蝦夷地イメージをめぐる人・物・世界―」で展示されるアイヌの最古の衣服、その他の新発見資料を紹介しながら、これまでほとんど知られることのなかった一六世紀から一七世紀におけるアイヌの積極的な対外活動の一端について解説します。 (『月刊みんぱく』2月号掲載の「アイヌの衣服から見えてきたこと」もご参考ください)

※講義終了後、講師の案内のもと、特別展を見学します。

講師
吉本 忍(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2016年4月2日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第452回 祖先とともに住まう家 インドネシア、スンバ島で家屋を建てる

演題
祖先とともに住まう家
インドネシア、スンバ島で家屋を建てる

内容
乾燥した自然環境――決して生活条件のよくないスンバ島を有名にしているのは、豊かな装飾を施した織物と巨石文化、それに棟の高く突き出た独特の家屋の並ぶ集落景観です。巨大な屋根の高さは、地域によっては10メートルを超えることもあります。ところが、年に二度の農耕儀礼の時にしか、人間は屋根裏にのぼることが許されないのです。スンバ島の屋根にはどんな秘密がかくされているのでしょうか。建築構造や空間構成など、家屋にまつわる慣習とあわせてお話します。

※講義(14時~15時10分)終了後の懇談会では、映像資料「マラプの家」を鑑賞します。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

日時
2016年3月5日(土) 14時~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第451回 世界の食文化を学ぶ⑥ 博物館で食文化を考える みんぱく展示場をフィールドに見立てて

演題
世界の食文化を学ぶ⑥
博物館で食文化を考える みんぱく展示場をフィールドに見立てて

内容
地球上にはさまざまな飲食文化がみられます。米や小麦、トウモロコシや芋類などの主食、肉や魚や野菜から得る副食、茶や酒、乳など、それらの組み合わせには地域的な多様性がみられます。一方で「調理をする」「食糧を分かちあう」といった行為には、人類文化としての共通性を見いだすことができます。本講演会では、展示場をフィールドに見立て、各地の食の在り方をさぐるとともに、食文化研究の動向にも触れながら、食の過去、現在、未来について考えます。

※講義(14時~15時10分)終了後、展示場の見学会をおこないます。

講師
池谷 和信(国立民族学博物館教授)

日時
2016年2月6日(土) 14時~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第450回 新東南アジア展示関連 イスラーム化と向き合う先住民 新東南アジア展示から読みとく

演題
新東南アジア展示関連
イスラーム化と向き合う先住民 新東南アジア展示から読みとく

内容
世界的なイスラーム復興の影響を受け、マレーシア政府は、1970年代からイスラーム化政策を推進するようになり、1980年代以降は、精霊信仰・アニミズムを保持する先住民オラン・アスリに対してイスラーム宣教活動を本格化させていきました。30年以上に及ぶイスラーム化政策は、オラン・アスリの社会にどのような影響をもたらしたのでしょうか?熱帯ジャングルに生きる森の民オラン・アスリの未来可能性について、考えてみたいと思います。

※講義(14時~15時10分)終了後、東南アジア展示場の見学会をおこないます。

講師
信田 敏宏(国立民族学博物館教授)

日時
2016年1月9日(土) 14時~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第449回 世界の食文化を学ぶ⑤ カナダの魚食文化 日本人移民との関わりから

演題
世界の食文化を学ぶ⑤
カナダの魚食文化 日本人移民との関わりから

内容
カナダの食文化について、どのようなイメージをお持ちでしょうか。 ビーフやメープルシロップ、そしてやはりサーモンなどの魚食の文化が挙げられるのかもしれません。カナダには多様な魚食文化がありますが、それらは19世紀末にカナダへと渡った日本人移民とも深い関係があります。イクラやカズノコ、ニシンのほか、今ではすっかりカナダ社会に溶け込んでいる巻き寿司「BCロール」から、カナダの魚食文化と日本人移民史について考えます。

※講義(14時~15時10分)終了後、懇談会をおこないます。

講師
河原 典史(立命館大学教授)

日時
2015年12月5日(土) 14時~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料