第458回 第88回民族学研修の旅関連 ネパール「市民社会」の再編を展望する

演題
第88回民族学研修の旅関連
ネパール「市民社会」の再編を展望する

内容
2015年、大規模な震災に見舞われたネパール。地震発生直後には、カーストや民族、宗教、社会階層など、多様な価値観をもつ人びとの間に共同の精神が生まれ、分断されていた「市民社会」が立ち現われました。こうした契機は今回に限ったことではありません。1951年の「開国」以降、民主化、マオイストの台頭、王制 の廃止など、節目のたびに、社会再編の機運が、人びとのなかで高まりを見せてきたのです。本講演会では、社会の再編に至る、今までとこれからを展望します。

※講義(70分)終了後、映像資料を鑑賞します。

講師
南 真木人(国立民族学博物館准教授)

 

日時
2016年9月3日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第457回 フィリピンから海外に向かう人びと 日本と韓国の事例を中心に

演題
フィリピンから海外に向かう人びと 日本と韓国の事例を中心に

内容
フィリピンは、国外に約1024万人もが居住する「移民送り出し大国」です。日本には23万人のフィリピン人が暮らしています。かつての宗主国であるアメリカ合衆国をはじめ、中東や欧州、アジアには、男性労働者のみならず、介護や看護に従事する女性が、そして日本や韓国には、移住先社会の男性と婚姻を結ぶ女性が多く居住しています。本講演会では日本と韓国に住むフィリピン人移住者に注目し、コミュニティの活動や現地社会との関係構築の在り方について紹介します。

※講義(70分)終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます。

講師
永田 貴聖(国立民族学博物館機関研究員)

日時
2016年8月6日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第456回 新中央・北アジア展示関連 中央アジアのイスラーム ある家族の物語から

演題
新中央・北アジア展示関連
中央アジアのイスラーム ある家族の物語から

 

内容
中央アジアに生きるテュルク系・イラン系の民族は、おもにスンナ派イスラームを信仰しています。 宗教は消滅すべきものとして、社会主義に基づく近代化が推し進められたソ連時代をはさんで、イスラームとの向き合い方も大きく様変わりしました。 本講演会ではカザフスタンに暮らすある家族に注目して、世代や個人によるイスラームの受け止め方の違いについてお話し、中央アジアにおけるイスラームの変容と 継承の在り方をさぐります。

※講義(70分)終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます。

講師
藤本 透子(国立民族学博物館助教)

日時
2016年7月2日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第455回 現代中東地域研究推進事業設置関連 シンドバード航海記の成立の謎を追って 中東地域の民衆文化研究への新視点

演題
現代中東地域研究推進事業設置関連
シンドバード航海記の成立の謎を追って 中東地域の民衆文化研究への新視点

内容
アラビアンナイトの物語中、シンドバードの航海記はもっともよく知られているもののひとつでしょう。これまでのところ、この物語にはふたつの異なった伝承があるとされてきました。「第七の航海」にいたっては、別の物語になっています。ところが最近、従来知られていたふたとおりの「第七の航海」とはまったく異なった話を記したテキストがあることをつきとめました。新発見の写本の内容を紹介しながら、物語成立の謎を追います。

※講義(70分)終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます。

講師
西尾 哲夫(国立民族学博物館教授)

日時
2016年6月4日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第454回 第87回民族学研修の旅関連 国境の地に生きる フィンランド・カレリアとエストニア・セトゥの人びと

演題
第87回民族学研修の旅関連
国境の地に生きる フィンランド・カレリアとエストニア・セトゥの人びと

内容
フィンランド東部・カレリア地方とエストニア東南部・セトゥ地方にはともに国境によりロシア側と分断された人びとが住んでいます。双方ともロシアの長い支配下にあったため民俗文化や宗教にはロシアの強い影響を残す一方、辺境の地であったことからそれぞれの国ではすでに失われた文化も多く保持してきました。本講演では、今日、過疎化と多数派への同化の波のなかで地域にとどまり、伝統文化を守ろうとする人びとの姿を追います。

※講義終了後、講師を囲んで懇談会を実施します。

講師
庄司 博史(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2016年5月7日(土) 13時30分~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料