第474回 日本文明の夜明け―梅棹忠夫と三内丸山遺跡

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
日本文明の夜明け―梅棹忠夫と三内丸山遺跡

内容
1993年に発見された三内丸山遺跡の六本柱の巨大モニュメントは、小規模な狩猟採集段階にあったとされていた縄文時代の社会の在り方の再考をうながしました。梅棹忠夫はこの遺跡を訪れたあと、「都市的性格が強く、その中心となったのが神殿であった」と述べました。日本の歴史を文明という一本の線上で捉えようとする、この大胆な仮説の成立過程とそれがその後の研究の展開にどのような影響を与えたかを考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。


講師
小山 修三(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2018年2月3日(土) 13時30分~14時40分
※1月と2月の友の会講演会の講師が『月刊みんぱく』11月号掲載内容から変更になりました。ご注意ください。

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

第473回 タヒチとイースター島―楽園と崩壊の対比

演題
タヒチとイースター島―楽園と崩壊の対比

内容

パンノキは重要な食量の一つだった

ポリネシアの多くの島は10世紀ごろまで無人島でした。大陸から遠く離れたこれら熱帯の島々には、食用できる植物はほとんどありませんでした。それを楽園のような豊かな環境に作り変えたのは、海を越えて西から移住してきたポリネシア人でした。島という限られた自然環境に移住するにあたって、どんな準備や工夫をし、楽園とまで呼ばれた環境を作り出せたのか、あるいは失敗したのか、タヒチとイースター島という対照的な例を紹介します。
         
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。講師が長年発掘調査を続けているミクロネシアの島で発掘した、約1000年前の土器や釣り針、貝製品などの出土遺物をご覧いただきます。

講師
印東 道子(国立民族学博物館教授)

日時
2018年1月6日(土) 13時30分~14時40分
※1月と2月の友の会講演会の講師が『月刊みんぱく』11月号掲載内容から変更になりました。ご注意ください。

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

 

 

第472回 巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

演題
【第90回民族学研修の旅関連】
巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

内容
1万を超える島嶼に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは、島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。なかでも独特の巨石文化と、船さながらに家屋が並ぶ壮大な集落景観が知られているニアス島では、今も人が溢れ、あたりまえのように日常生活が営まれています。ニアス島だけが何故、伝統的集落を維持し続けることができるのでしょうか。ニアス島を中心に、インドネシアの伝統家屋、そして建築文化財が直面する課題について考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。
※同内容の講演会を東京でもおこないます(11/23)。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

日時
2017年12月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

第471回 カナダ先住民と建国150年―北西海岸先住民を事例に

演題
【企画展「カナダ先住民の文化の力―過去、現在、未来」関連】
カナダ先住民と建国150年―北西海岸先住民を事例に

内容
建国150年を迎える、多文化主義の国カナダ。 この150年は、先住民にとって、国家との政治的な対立と妥協を繰り返した時代でした。伝統的な生活から切り離されようとするなかで、先住民は一貫してそれらの継承や復興に努め、固有の権利を主張し続けてきました。一方で、先住民が欧米人と毛皮交易を行った結果、伝統的儀礼が大規模化したという例もあります。カナダ先住民の150年を、北西海岸先住民の事例に照らして紹介します。

※講演会終了後に講師の案内のもと、展示見学会をおこないます(40分)。

講師
岸上伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2017年10月7日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円
■展示見学会に参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

第470回 シーボルト父子が集めたアイヌ文化

演題
【開館40周年記念特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」関連】
シーボルト父子が集めたアイヌ文化

内容
ドイツ人の医師・博物学者で、19世紀に二度に渡って来日したシーボルト。彼の膨大な収集品の一部には、アイヌ文化に関する資料がありました。シーボルトが収集したアイヌ資料は、古さ、種類の多さ、日本を理解するうえで重要な要素になっていたであろう点で、大きな意味をもっています。そして、彼のアイヌ文化への関心は、次男のハインリッヒへと受け継がれていきました。親子二代に渡るシーボルト家のアイヌ資料収集についてご紹介します。

※講演会終了後に講師の案内のもと、展示見学会をおこないます(40分)。

講師
佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館設立準備室主幹)

日時
2017年9月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円
■展示見学会に参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。