第472回 巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

演題
【第90回民族学研修の旅関連】
巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

内容
1万を超える島嶼に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは、島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。なかでも独特の巨石文化と、船さながらに家屋が並ぶ壮大な集落景観が知られているニアス島では、今も人が溢れ、あたりまえのように日常生活が営まれています。ニアス島だけが何故、伝統的集落を維持し続けることができるのでしょうか。ニアス島を中心に、インドネシアの伝統家屋、そして建築文化財が直面する課題について考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。
※同内容の講演会を東京でもおこないます(11/23)。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

日時
2017年12月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

第471回 カナダ先住民と建国150年―北西海岸先住民を事例に

演題
【企画展「カナダ先住民の文化の力―過去、現在、未来」関連】
カナダ先住民と建国150年―北西海岸先住民を事例に

内容
建国150年を迎える、多文化主義の国カナダ。 この150年は、先住民にとって、国家との政治的な対立と妥協を繰り返した時代でした。伝統的な生活から切り離されようとするなかで、先住民は一貫してそれらの継承や復興に努め、固有の権利を主張し続けてきました。一方で、先住民が欧米人と毛皮交易を行った結果、伝統的儀礼が大規模化したという例もあります。カナダ先住民の150年を、北西海岸先住民の事例に照らして紹介します。

※講演会終了後に講師の案内のもと、展示見学会をおこないます(40分)。

講師
岸上伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2017年10月7日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円
■展示見学会に参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

第470回 シーボルト父子が集めたアイヌ文化

演題
【開館40周年記念特別展「よみがえれ! シーボルトの日本博物館」関連】
シーボルト父子が集めたアイヌ文化

内容
ドイツ人の医師・博物学者で、19世紀に二度に渡って来日したシーボルト。彼の膨大な収集品の一部には、アイヌ文化に関する資料がありました。シーボルトが収集したアイヌ資料は、古さ、種類の多さ、日本を理解するうえで重要な要素になっていたであろう点で、大きな意味をもっています。そして、彼のアイヌ文化への関心は、次男のハインリッヒへと受け継がれていきました。親子二代に渡るシーボルト家のアイヌ資料収集についてご紹介します。

※講演会終了後に講師の案内のもと、展示見学会をおこないます(40分)。

講師
佐々木史郎(国立アイヌ民族博物館設立準備室主幹)

日時
2017年9月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円
■展示見学会に参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

 

第469回 民族学で解く千里ニュータウンと大阪万博

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
民族学で解く千里ニュータウンと大阪万博

内容
千里ニュータウンに暮らす住民は主に1960年代に「出オオサカ」を果たした都市民です。核家族が基本で「家」の観念は薄く、数百年の伝統を継承する村人とは異なる文化を形成してきました。このような千里丘陵における新旧の住民の文化的差異を比較し、1970年の大阪万博がもっていた意味をかんがえます。また、大阪万博の遺産である万博公園が千里丘陵において果たしている役割についても考察を加えたいと思います。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

講師
中牧弘允(吹田市立博物館長、国立民族学博物館名誉教授)

日時
2017年10月7日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

 

第468回 新館長就任記念! 文明の転換点における博物館

演題
新館長就任記念! 文明の転換点における博物館

内容
人類の文明は、いま、大きな転換点を迎えているように思われます。従来、それぞれ中心、周縁とされてきた人間集団のあいだに、創造的なものも破壊的なものも含めて、双方向的な接触と交錯が至る所で起こるようになっています。 それだけに、異なる文化を尊重しつつ、相互の違いを超えてともに生きる世界を築くための知が求められています。このような時代における博物館の役割についてお話しします。

講師
吉田憲司(国立民族学博物館長)

日時
2017年7月1日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円