【終了】第124回 野次から応援へ―応援の比較文化論の試みから

演題
野次から応援へ―応援の比較文化論の試みから

内容

舞踊団「ナ・ホウ・エ・ファ」による、マオリのカパハカ(提供:国立民族学博物館)

応援というのは人間にありふれた行為です。しかし世界各地のスポーツの場における応援を比較してみると、それぞれの国の事情が垣間見えたりします。また日本の応援団という存在は、日本的な文化として注目を浴びることがあります。ところが日本の応援団をあらためて応援する組織の来歴に位置付けて眺めてみると、意外と外来文化の影響を受けたとおぼしき側面が立ち現れてきます。本講演では、応援をめぐって研究をすすめていくなかで見えてきたことについて紹介します。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。


講師
丹羽  典生(国立民族学博物館准教授)

日時
2018年12月8日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第123回 ヒンドゥー教祭礼の読み解き方

演題
【第92回民族学研修の旅関連】
ヒンドゥー教祭礼の読み解き方

内容
 ヒンドゥー教祭礼は、さまざまな神話上の出来事が起こったとされる日に合わせ、その出来事を人びとが再現したり祝ったりすることを基本とします。また、祭礼のタイミングは、農業や商業をはじめとした生業のサイクルの節目にあたることが多く、その節目ごとの豊穣や繁栄への願いも込められています。講演ではインド北西部の1年の祭事暦を例とし、ひとつひとつの祭礼がなぜ、どんな思いを込めて挙行されるのか、読み解いてゆきます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
三尾 稔(国立民族学博物館教授)

日時
2018年6月23日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
60名(要事前申込、申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

女神祭礼の期間祀られる女神像。これはバスニ・カラン村の様子。街と郊外では祭礼の趣きが異なる(提供・三尾稔)

第122回 【開館40周年記念特別展「太陽の塔からみんぱくへー70年万博収集資料」関連】のこされたミッションーEEM(万博資料収集団)からみんぱく へ

演題
【開館40周年記念特別展「太陽の塔からみんぱくへー70年万博収集資料」関連】
のこされたミッションーEEM(万博資料収集団)からみんぱく へ

特別展は3/8から5/29まで開催

内容
1970年に大阪で開催された日本万国博覧会。テーマ館であった太陽の塔の地下には、世界各地の民族資料が展示されていました。 その資料の収集に当たったのが、若い人類学者で構成された「日本万国博覧会世界民族資料調査収集団(EEM)」です。彼らの収集活動から国立民族学博物館の創設にいたる経緯を、当時の記録をもとに紹介します。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

講師
野林 厚志(国立民族学博物館教授)

日時
2018年4月14日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第121回 【北東アジア地域研究拠点関連】カザフの食と儀礼―ひとの一生を彩る草原の恵み

演題
【北東アジア地域研究拠点関連】
カザフの食と儀礼―ひとの一生を彩る草原の恵み

内容
ユーラシアの広大な草原地帯で暮らすカザフの人びと。遊牧民であった伝統を受け継ぐ彼らの食事の特徴は、乳製品や肉料理の種類の多さです。牧畜の年間サイクルと深く関わり、夏には乳製品づくり、冬には肉製品づくりと季節ごとに食は大きく変化します。また、人生の節目にも、子どものすこやかな成長や幸せな結婚生活などへの願いを込めて、草原の恵みを活かした料理がふるまわれます。本講演では、カザフの人びとの多様な食文化と食に込められた想いについて紹介します。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

講師
藤本 透子(国立民族学博物館准教授)

日時
2018年1月27日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第120回 【第90回民族学研修の旅関連】巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

演題
【第90回民族学研修の旅関連】
巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

内容
1万を超える島嶼に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは、島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。なかでも独特の巨石文化と、船さながらに家屋が並ぶ壮大な集落景観が知られているニアス島では、今も人が溢れ、あたりまえのように日常生活が営まれています。ニアス島だけが何故、伝統的集落を維持し続けることができるのでしょうか。ニアス島を中心に、インドネシアの伝統家屋、そして建築文化財が直面する課題について考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会を実施します(40分)

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

日時
2017年11月23日(木・祝) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円