第77回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(5) 「国立民族学博物館の課題と役割 ─グローバリゼーションの中で」

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(5)
「国立民族学博物館の課題と役割 ─グローバリゼーションの中で」

内容
「民族」や「文化」も、最近は境界のはっきりした固定的なものとしてではなく、流動性を前提としたファジーな概念としてかんがえた方がよいとかんがえる研究者が多くなりました。グローバル化現象を反映してのことです。

フィールドワークのやりかたも大きく変わってきました。たんなる研究に加えて、実際にどんな役にたつのかという質問を受ける場面も多くなりました。
私のアフリカ研究での具体例を引きながらお話します。

講師
松園 万亀雄(国立民族学博物館館長)

日時
2005年9月24日(土) 14時~15時30分

場所
東京芸術劇場5階 大会議室

定員
112名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料(会員外の方は資料代等が必要です)

第78回 【特別展「インド サリーの世界」関連】 インド・モダンの世界 ─ファッションとライフスタイルの変化

演題
【特別展「インド サリーの世界」関連】
インド・モダンの世界 ─ファッションとライフスタイルの変化

内容
かつて繊維産業先進国であったインドの布は、世界中の憧れの的でした。そしてこの十数年来、インド出身のデザイナーたちは精緻な手仕事の伝統を最新のモードに活かし、欧米のファッション界から改めて注目されています。

経済自由化とグローバル化の進展によってライフスタイルの変化が激しいインドについて、ファッションの視点からお話します。

講師
杉本 良男(国立民族学博物館教授)

日時
2005年10月22日(土) 14時~15時30分

場所
杉野服飾大学 第2新校舎2202教室

定員
126名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料(会員外の方は資料代等が必要です。)

第76回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(4) 高等教育(大学)における文化人類学

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(4)
高等教育(大学)における文化人類学

内容
21世紀のグローバル社会においては、新しい現代的な意味での教養が求められています。その一つとして、これまで蓄積されてきた文化人類学的な調査研究の成果が活用されることが期待されます。

わが国における民族学、文化人類学の研究の流れを振り返りながら、大学における新しい教養としての文化人類学教育のあり方をかんがえます。

講師
加藤 泰建(埼玉大学教授、日本文化人類学会会長)

日時
2005年7月10日(日) 10時30分~12時

場所
東京芸術劇場5階 大会議室

定員
112名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第75回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(3) 文化人類学とフェミニズム

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(3)
文化人類学とフェミニズム

内容
フェミニズムは、周知のとおり、20世紀に起きた運動の一つであり、特に60年代以降の第2波フェミニズムと呼ばれているものは、学問の分野にも多大な影響をもたらし、文化人類学も例外ではなかった。しかし人類学の場合、フェミニズムに対しては、或る影響を与えたという側面もあり、その功罪が問われてもいる。

本講演では、こうした人類学とフェミニズムの影響関係を一つの事例としながら、人類学のみならず学問の意味、役割、立場とは何かを考えていく。

講師
宇田川 妙子(国立民族学博物館助教)

日時
2005年5月14日(土) 14時~15時30分

場所
東京芸術劇場5階 中会議室

定員
80名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第74回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(2) 病・老い・死への現代的対応

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(2)
病・老い・死への現代的対応

内容
日本人の多くが抱く最も大きな関心ないしは懸念は、個人的なことに限ると、自身の病気や老いやさらに死に際において、誰がどの様に関わってくれるのか、自身はその際どの様な状況におかれるのかということであろう。そのような懸念或いは不安は何時の時代にでもあったが、現代的な問題としては、日本における家族の様相が大きく変貌し、或いは変貌しつつあることの認識が広がっているのに、家族に代わる組織或いは制度が発達していないこと、また病気や老いや死に関わる個人の危機的状況に対応するのに、近代化以後も、日本においては家族に大きく依存していたことが、今日の日本人の不安や懸念を大きくしていると考えられる。社会福祉の充実は一つの対応策であるにしても、個人の不安を拭うことはできない。

文化人類学或いは民族学は、多様な文化、社会の中で人類が多様な適応をしてきたことを考えるとき、現代日本における、家族の変貌と個人の人生との関わりにおける新たな展望を模索するヒントを与えうると考える。

講師
波平 恵美子(お茶の水女子大学教授)

日時
2005年3月13日(日) 14時~15時30分

場所
東京芸術劇場5階 大会議室

定員
112名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料