第90回 インドネシア、ニアス島とスマトラ島北部の住まいを訪ねる

インドネシア、ニアス島とスマトラ島北部の住まいを訪ねる

内容

1万を超える島々に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。船団さながらに家屋が並ぶ壮大なニアス島南部の集落や、ひと棟に8家族が暮らすスマトラ島北部のカロ・バタック人の巨大な家屋など、個性豊かな住まいを訪ねます。
家の住み手や作り手が途絶え、もしくは文化財として保護する目的ばかりが先行して住民が不在となる伝統家屋は各地にあります。一方で、今回訪問するニアス島やスマトラ島北部の家屋は、実際に人がそこで生活を営んでいる、まさしく「住まい」です。集落をめぐって、家々を訪ね歩き、そこに住む人びとの暮らしを肌で感じる9日間です。
ニアス島では民泊も実施予定。各地の資料館を見学し、ニアスやバタック人の「石の文化」に触れる時間も用意しました。詳しくは行程表をご覧ください。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

期間
2018年3月10日(土)~3月18日(日) [9日間]

申込締切
2018年1月31日(水)

定員
25名(最少催行人数15名)

参加費用
458,000円(他、空港使用料等が必要です)

備考
■お一人部屋(有料)のご希望もうけたまわります。

■正会員、体験会員にご登録いただくことで一般の方もご参加いただけます。

■関連講演会を実施します。

・東京:11/23(木・祝) 第120回東京講演会

・大阪:12/2(土) 第472回友の会講演会  

                   

第89回 モンゴル、遊牧の民に出会う―揺籃の地オルホン川上流域と草原都市ウランバートルを訪ねる

第89回 民族学研修の旅

モンゴル、遊牧の民に出会うー揺籃の地オルホン川上流域と草原都市ウランバートルを訪ねる

2017/08/07(月)~08/14(月)

遊牧の知恵を育んだ草原世界へ。遊牧民の精神性とその営みをさぐります。 日本の約4倍の面積をもち、その8割を草原が占める国、モンゴル。ここモンゴル高原では有史以前より、様々な民族集団によって遊牧が営まれてきました。 乾燥した環境下で自然を効率よく利用し、人間が生き抜く術として生まれた遊牧は「移動性」と「人工的に手を加えない」点を最大の特徴とします。こうした精神を受け継いで動物を多角的に利用し、移動をしながら自然や社会の変化に柔軟に対応してきたのがモンゴル遊牧民です。

オルホン川上流域には、肥沃な牧草地を求めた諸民族の興亡の歴史を物語る史跡が点在し、一帯の景観はユネスコ世界文化遺産に登録されています。そこは今も、遊牧民を魅了し続けています。

国の人口の半数近くが集中する首都ウランバートルは、今も昔も「国際都市」としての一面をもちます。チベット仏教の布教とともに生まれ、その後社会主義時代を経てさらに巨大化しました。

第89回民族学研修の旅では、このふたつの土地を中心に訪ね、過去と現在、草原と都市の暮らしから、モンゴル遊牧民の営みとその精神性をさぐります。 郊外のツーリストキャンプでは連日ゲルに宿泊し、”赤い食べ物”(肉料理)、”白い食べ物”(乳製品)とよばれるモンゴル料理を楽しみます。移動途中で遊牧民のゲルを見つけたら訪問する予定です。緑の美しいこの季節、草原を彩る植物を観察する時間もご用意しました。ゲルの組み立て体験や、羊肉を調理する現場の見学も予定しています。

是非ご参加ください。

第88回 民族学研修の旅 映像がつなぐ人びとを訪ねて ─ 多民族国家ネパールの生活文化にふれる旅

第88回 民族学研修の旅 映像がつなぐ人びとを訪ねて ─ 多民族国家ネパールの生活文化にふれる旅

2017/01/08~01/15

■講師:南 真木人(国立民族学博物館准教授)

交流重視の8日間!国立民族学博物館(みんぱく)が撮りためた映像番組の取材先を訪問します!

北海道の1.8倍ほどの面積の国土に、標高差のある自然と、多様な価値観をもつ人びとが暮らしを営むネパール。バザールや楽師カーストの集落等、みんぱくが撮りためた映像番組んも取材先とともに、在住日本人の案内で医療や生業の現場を訪問する交流重視の8日間。縁ある人びとを訪ねて山地から平地、都市から地方へと移動し、自然と人びとの営みがともに多様なネパールの「いま」を体験します。

●本旅行の関連イベントを実施します。
旅行の同行講師である南真木人先生を講師に迎え、ネパールを身近に考える講演会、体験セミナーを実施します。

【大阪】第458回友の会講演会
2016年9月3日(土)「ネパール、『市民社会』を展望する」
【東京】第73回体験セミナー
2016年9月30日(金)「目と舌で知るネパール―映像鑑賞と国民食『ダール・バート』を手で食べる」
※会場、開催時間等詳細は、「友の会講演会」「体験セミナー」頁にてご確認ください。

第87回 民族学研修の旅 フィンランドとエストニアの原風景に出会う ─ 森の恵みと唄を愛する人びとを訪ねて

第87回 民族学研修の旅 フィンランドとエストニアの原風景に出会う ─ 森の恵みと唄を愛する人びとを訪ねて

2016年8月1日(月)~8月9日(火)

フィンランド東部の北カレリア地方、エストニア南東部のセトゥ地方―ともにロシアに隣接するこの地域では、民俗文化や宗教面でロシアの影響がみられるとともに、周縁の地であるがゆえに両国では失われた独特の文化が息づいています。

本旅行では、ヘルシンキやタリンといった主要都市とともに、このふたつの地域をめぐり、両国の原風景をさぐります。セトゥ地方では「セトゥ王国祭」に参加します。伝統歌唱「セトゥ・レーロ」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。あわせて豊かな森林資源とともに育まれてきた「木の文化」にも注目します。伝統的な木造建築を見学するほか、自然散策の時間もしっかりご用意しました。

●本旅行の関連講演会を実施します。
旅行の同行講師である庄司博史先生を講師に迎え、近年、過疎化と多数派への同化の波のなかで、地域にとどまり、伝統文化を守ろうとする両地域の人びとの姿を追います。

・東京:2016年4月23日(土)/モンベル渋谷店
・大阪:2016年5月7日(土)/国立民族学博物館
※詳しくは、第454回友の会講演会、第115回東京講演会の案内をご確認ください。

第86回 民族学研修の旅 ※本旅行は定員に達しました。引き続きキャンセル待ちで受け付けております。 チョコレートのふるさとを訪ねて ─ カカオと人の4000年をメキシコにさぐる

第86回 民族学研修の旅
※本旅行は定員に達しました。引き続きキャンセル待ちで受け付けております。

チョコレートのふるさとを訪ねて ─ カカオと人の4000年をメキシコにさぐる

2016年2月13日(土)~22日(月)【10日間】

カカオを食用する文化の発祥地はメソアメリカです。スペイン人が進出する以前、カカオは、すり潰したカカオ豆とともにトウモロコシの粉や唐辛子、アチョテとよばれる食紅等を加え泡立てる、苦い「飲み物」として嗜まれていました。高価で、口にできたのは王や貴族のみ。実は薬効的価値をもち、儀礼や儀式にも登場しました。16世紀以降、カカオを食用する文化はヨーロッパに渡りましたが、メキシコでは今も、独自に味や姿を変えて、カカオが人びとに親しまれています。

本旅行では4つの文明の遺跡を見学し、カカオが珍重された16世紀以前のメキシコ社会を知ると同時に、カカオ農園やカカオに関する博物館、カカオ料理が並ぶ市場を訪問し、現在のメキシコの人びととカカオの関係にも着目します。和食と同じく、無形文化遺産にも登録されているメキシコ料理のひとつ、カカオをもちいたモレ料理も楽しみます。

●2015年10月10日(土)にJICA地球ひろば(セミナールーム600)で、関連講演会を実施します。 旅行の動行講師である八杉佳穂先生を講師に迎え、16世紀以前のメソアメリカにおけるカカオ利用についてお話をうかがいます。くわしくは東京講演会のご案内をご覧ください。

★本旅行は好評につき、たくさんのお申込をいただいております。
残席については、事務局までお問い合わせください。