第77回 連続講演会「文化人類学の社会的活用」(5) 「国立民族学博物館の課題と役割 ─グローバリゼーションの中で」

演題
連続講演会「文化人類学の社会的活用」(5)
「国立民族学博物館の課題と役割 ─グローバリゼーションの中で」

内容
「民族」や「文化」も、最近は境界のはっきりした固定的なものとしてではなく、流動性を前提としたファジーな概念としてかんがえた方がよいとかんがえる研究者が多くなりました。グローバル化現象を反映してのことです。

フィールドワークのやりかたも大きく変わってきました。たんなる研究に加えて、実際にどんな役にたつのかという質問を受ける場面も多くなりました。
私のアフリカ研究での具体例を引きながらお話します。

講師
松園 万亀雄(国立民族学博物館館長)

日時
2005年9月24日(土) 14時~15時30分

場所
東京芸術劇場5階 大会議室

定員
112名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料(会員外の方は資料代等が必要です)

第329回 【特別展「インド サリーの世界」関連】 変わるインドの都市と人びと

演題
【特別展「インド サリーの世界」関連】
変わるインドの都市と人びと

内容
ここ10年ほどのめざましい経済発展の結果、インドには都市を中心にニュー・リッチと呼ばれる人々が続々と誕生しています。その彼らの嗜好や消費のパターンは、今やインドの文化や社会、ひいては政治をも大きくゆり動かすようになってきました。新しいインド文化の担い手たちのエネルギッシュな姿を、最新の調査を踏まえてご紹介します。

講師
三尾 稔(国立民族学博物館助教)

日時
2005年11月5日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第49回体験セミナー 伊勢神宮 ─ ─アマテラスと式年遷宮から探る歴史と変遷

第49回体験セミナー 伊勢神宮 ─ ─アマテラスと式年遷宮から探る歴史と変遷

2005年11月20日(日) 9:45~15:00

「お伊勢さん」の愛称で今も昔も親しまれている伊勢神宮。現在、平成二十五年に行われる式年遷宮の準備が始まっています。

今回の体験セミナーでは『伊勢神宮──東アジアのアマテラス』の著者である千田稔先生と伊勢神宮の禰宜を務められていた矢野憲一先生を講師に迎え、アマテラス神話や式年遷宮についてお話いただきます。解説のあとは、伊勢名物の手こね寿司を味わい、伊勢神宮・内宮を見学します。


第49回 伊勢神宮-─アマテラスと式年遷宮から探る歴史と変遷 実施報告

第328回 【特別展「インド サリーの世界」関連】現代ファッションからみるインド ―ナショナル・ドレスとなった1枚の布

演題
【特別展「インド サリーの世界」関連】
現代ファッションからみるインド ―ナショナル・ドレスとなった1枚の布

内容
インド女性が身に纏う優雅なサリーは、イギリスの植民地統治下にインド全土に流行し、独立運動の時代をへてナショナル・ドレスとなりました。近年流行しているデザイナーズ・ブランドのサリーには、ダイナミックに躍動する現代インドが映し出されています。サリーという一枚の布に織り込まれたインドの歴史と文化を読み解いてみましょう。

講師
杉本 星子(京都文教大学教授)

日時
2005年10月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第48回体験セミナー 奄美・カケロマの郷土芸能 ─ ~諸鈍シバヤ ~

第48回体験セミナー 奄美・カケロマの郷土芸能 ─ ~諸鈍シバヤ ~

2005年10月10日(月・祝)~12日(水)

奄美大島は、貴重な生物や美しい自然の宝庫であるだけでなく、琉球文化と大和文化の融合した固有の伝統文化の残る島です。

本体験セミナーでは、奄美大島南部の加計呂麻島で毎年旧暦9月9日に奉納される民俗芸能「諸鈍シバヤ」を見学します。祭りを伝承している島の人びととの交流をとおして、古来より受け継がれている多様な文化が息づく奄美大島の風土を肌で感じてみませんか。

諸鈍シバヤとは
加計呂麻島南部、諸鈍の大屯(おおちょん)神社で奉納される地狂言(村芝居、村踊り)の一種です。源平の合戦に敗れ、逃れてきた平資盛一族が、地元の人との交流を深めるために催した酒宴がその始まりと伝えられています。演者はすべて男性で、手製の紙面(カビディラ)をつけているのが特徴です。

曲目には「ククワ節」「シンジョウ節」「サンバト」などがあります。踊りや囃子には琉球文化と大和文化の双方の影響とともに、この地方独特の演出もみられ、国の重要無形民俗文化財に指定されています。