第56回体験セミナー シリーズ「巡礼(3)」「国東・神と仏のかくれ郷を訪ねる-宇佐神宮、六郷満山」 ─

第56回体験セミナー シリーズ「巡礼(3)」「国東・神と仏のかくれ郷を訪ねる-宇佐神宮、六郷満山」 ─

2008年9月19日(金)~21日(日) 2泊3日

六郷満山は国東半島の中央に位置する長安寺・両子寺を中心に発展した山岳仏教が花開いた地です。 八幡大菩薩の応化といわれる仁聞菩薩が、国東半島の山々を修験の霊場として開いたという伝承も残されており、宇佐神宮とも密接なつながりをもち、神仏習合文化の発祥の地ともされています。

宇佐から国東にかけての地方神でありながら全国各地にまつられている八幡神信仰や六郷満山文化をとおして人々の神や仏への信仰に想いをめぐらせましょう。

第363回 シリーズ「人類学者×人類学者」(4) 友愛の人 マルセル・モース

演題
シリーズ「人類学者×人類学者」(4)
友愛の人 マルセル・モース

内容
よく知られているように、フランスの国是は「自由・平等・友愛」です。この「友愛」をモース以上に実際に生きた人を、私は知りません。かれは『贈与論』を著した人類学者として名を残しましたが、研究者・教育者であっただけでなく、社会党の活動家であり、みずから組合運動を実践し、新聞に記事を書きつづけました。人類学者であることと社会のなかで生きることがどのように可能なのか。それを考えてみます。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。

講師
竹沢 尚一郎(国立民族学博物館教授)

日時
2008年9月6日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第58回体験セミナー シリーズ巡礼(4) 修験の山・立山登拝への道 ─

第58回体験セミナー シリーズ巡礼(4) 修験の山・立山登拝への道 ─

2009年8月29日(土)~31日(月)2泊3日

古くから霊山として全国に名を知られていた立山。険しい山中には、ありとあらゆる地獄に見立てられた場所と同時に、観音様が現れる岩屋などがあり、地獄と極楽が一度に体験できる救済空間でした。

ほかの霊山同様、禅定登山は女人禁制でしたが、女性には山麓の芦峅寺で極楽往生を擬似的に体験する「布橋灌頂会」という儀式がおこなわれていました。今回は立山博物館を出発点にして、立山信仰の中心となっていたお寺や、マンダラを立体で表現した施設などを訪ねます。

2~3日目には山中の修行の場や立山信仰に関連する場所を訪ね、その一部を歩きます。夏の立山は植物の美しい季節。ブナ林や高山植物の観察もあわせて楽しみます。

※標高2000メートル台にある遊歩道を歩きます。軽登山の装備をご用意ください。見学中の荷物は基本的にご自身でお持ちいただきます。


第58回 シリーズ巡礼(4) 修験の山・立山登拝への道- 実施報告

険しい山と豊かな自然ののこる立山。厳しい自然環境を地獄や極楽にみたてた人びとの気持ちが伝わってくるようでした。 お天気にも恵まれ、信仰についてだけでなく、高山植物など自然観察などさまざまな角度からたのしむことができた3日間でした。
参加者の感想を紹介します。

立山信仰は、遙かむかしの縄文時代へも遡り得ることを知って、なんだか嬉しくなりました。縄文につながる話はなんでも大好きです。<南條憲二さん>

「立山信仰」の世界も「浄土と地獄」を表現した立山曼荼羅の絵解きにより江戸時代から続く衆徒たちの信仰の深さ、より善く生きる尊さが歴史になっているのを感じさせられました。<赤穂敞也さん>

第362回 シリーズ「人類学者×人類学者」(3) カナダ先住民研究のパイオニア フランツ・ボアズ

演題
シリーズ「人類学者×人類学者」(3)
カナダ先住民研究のパイオニア フランツ・ボアズ

内容
「アメリカ人類学の父」と呼ばれるボアズは、1890年代~1930年代にかけてコロンビア大学を拠点として教育研究に従事しました。彼はイヌイットやクワクワカワクゥの民族学的研究のパイオニアでした。彼の足跡をたどりながら研究を解説するとともに、私自身のカナダ先住民研究について紹介します。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。

講師
岸上 伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2008年8月2日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料