第378回 人類学者×人類学者(6) 鳥居龍蔵、鹿野忠雄、馬淵東一 ─ 台湾に魅せられた人類学徒たち

演題
人類学者×人類学者(6)
鳥居龍蔵、鹿野忠雄、馬淵東一 ─ 台湾に魅せられた人類学徒たち

内容
日本の人類学者が海外ではじめて本格的なフィールド調査を行ったのが台湾でした。当時、未開の民と考えられていたオーストロネシア系の原住民族に向き合った3人の研究者の足跡をたどりながら、戦前日本の人類学のモードを探ります。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(1時間程)講演の内容で気になったことや疑問など気軽にご質問いただける時間です。ぜひご参加ください。

講師
野林 厚志(国立民族学博物館准教授)

日時
2009年12月5日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第377回 人類学者×人類学者(5) 泉靖一と戦後日本の人類学研究のあゆみ ─ 南米研究を中心に

演題
人類学者×人類学者(5)
泉靖一と戦後日本の人類学研究のあゆみ ─ 南米研究を中心に

内容
東大に日本初の人類学講座をひらいた泉靖一。朝鮮半島での民族調査から始まり、アンデスの考古学調査を率いた泉は、晩年には民博の設立にも携わります。彼がおこなった調査や研究をたどることで、戦後日本の人類学研究のあゆみをお話します。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(1時間程)講演の内容で気になったことや疑問など気軽にご質問いただける時間です。ぜひご参加ください。

講師
関 雄二(国立民族学博物館准教授)

日時
2009年11月7日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第376回 特別展「自然のこえ 命のかたち」関連 カナダ先住民のこれまでとこれから ─ 生業と文化の権利を中心に

演題
特別展「自然のこえ 命のかたち」関連
カナダ先住民のこれまでとこれから ─ 生業と文化の権利を中心に

内容
カナダ先住民とは、ファースト・ネーションズ(インディアン)とメイティ、イヌイットです。彼らの歴史から現在の生活について、生業や文化の権利、先住民運動、国家との関係に着目しながら紹介します。

講師
岸上 伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2009年10月3日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第75回 民族学研修の旅 ペルー プレ・インカの遺跡と人びとのくらし ─ 15日間

第75回 民族学研修の旅 ペルー プレ・インカの遺跡と人びとのくらし ─ 15日間

2009年10月8日(木)~22日(木) 15日間

アンデスでは、空中都市マチュ・ピチュで有名なインカ文化だけでなく、仮面など黄金製品が大量出土したシパン文化、美しいレリーフや土器で知られるモチェ文化、巨大な地下神殿を残したチャビン文化など多くの文化が、その長い歴史のなかで展開されました。こうしたプレ・インカの遺跡を、日本の学術調査団の一員であった藤井龍彦民博名誉教授とともに訪ねます。

また、アマゾン源流地帯の熱帯林(セルバ)、雪山をいただく山岳(シエラ)、乾燥した海岸地帯(コスタ)という、ペルーに特徴的な自然環境を一度にめぐります。市場や農村では、現在の人びとの普段の生活を垣間見ることもできるでしょう。 アンデスの今と昔、北と南、低地と高地、縦横に駆け抜けながら、その多様な姿を目のあたりにする旅です。


第75回 「ペルー プレ・インカの遺跡と人びとのくらし」-15日間 実施報告

砂漠、高原、6,000メートル級の雪山に熱帯雨林。多様でダイナミックな自然環境の中央アンデス地帯。そこに展開した幾多の古代文明。今回の旅はそれらを一挙に体験するという壮大な旅でした。参加者の感想をご紹介します。

中村千文さん
チンチェロの日曜市で見かけた地元の人たちのカラフルな衣装、その前に並べられた多くの作物。私が見たかったチューニョ(乾燥したじゃがいも)が生のじゃがいもとともに並んで山積みされており、先人たちの保存方法が今も生きていることを実感した。また、一部では今なお物々交換での取引がおこなわれている様子など、人びとの生活を垣間見ることができた。

佐々木都さん
訪れたそれぞれの遺跡に立ち、吹く風に数千年の時を漂っていた気がします。はるかな時に身を置いてみるということを今まで感じたことはなかったのですが、とてもフシギで心地よいものでした。石工の妻であったり、農作業をしながら娘の為にパンを焼いていたりとごく平凡な生活風景のなかにいました。コカを口に含んで?!食の豊かさも驚きの連続でした。


クスコ郊外のチンチェロの市場で


クントゥルワシの博物館にて。おそろいの帽子で見学