第88回 海外所蔵のアイヌ民族資料 ―先住民博物館をめぐって

演題
海外所蔵のアイヌ民族資料 ―先住民博物館をめぐって

内容
先住民をめぐる世界の動向をうけて、国立のアイヌ民族博物館設立が話題にのぼっています。しかし、国内の資料だけでは、アイヌ文化の時代差や地域差を具体的に展示することは難しいのです。そこには近代日本の先住民政策や研究史などがからんでいます。
国立アメリカ・インディアン博物館を例にあげて考えます。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)

講師
小谷 凱宣(名古屋大学名誉教授)

日時
2009年9月13日(日) 14時~15時30分

場所
JICA地球ひろばセミナールーム202

定員
40名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第374回 先住民のいま(2) ダレがダレを「先住民」とよぶ? ─ 東南アジアにて

演題
先住民のいま(2)
ダレがダレを「先住民」とよぶ? ─ 東南アジアにて

内容
古代から民族の移動・興亡が繰り広げられた東南アジアでは、どの民族が「先住」で、どの時代からが「後」の民族なのか、はっきりと言うことはできません。しかし現在、幾つかの国家では「先住民政策」がとられ、国連宣言も批准されています。国家や国際団体が定める「先住民」と、近年急にそう呼ばれる事になった人々との意識のズレや、森林開発の場面で唱えられる「先住民保護」の虚と実を語ります。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(1時間程)

講師
信田 敏宏(国立民族学博物館准教授)

日時
2009年8月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第373回 先住民のいま(1) 狩猟採集は「先住民」の権利か? ─ アフリカにて

演題
先住民のいま(1)
狩猟採集は「先住民」の権利か? ─ アフリカにて

内容
南部アフリカの先住民としてよく知られるサン(ブッシュマン)の人々が、狩猟採集の生活を営むことは当然の権利と思われがちです。しかし、それは現在の彼ら自身が本当に望んでいる事なのでしょうか?これまでサンが関わった「先住民の権利」についての裁判は、欧米のNGO団体など外部からの働きかけ無しにはあり得ませんでした。世界的なネットワークのなかですすむ先住民運動と、当事者である先住民の思惑について解説します。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)当日講演会受付にてお申込みください。

講師
池谷 和信(国立民族学博物館教授)

日時
2009年7月4日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第87回 アンデスの遺跡と人びとのくらし

演題
アンデスの遺跡と人びとのくらし

内容
ペルーに今も残る数多くの遺跡は、16世紀にインカ帝国が滅亡するまで3000年以上も続いた古代アンデス文明の営みを今日に伝える貴重な歴史的遺産であるとともに、その近辺に住む人びとの生活にも、さまざまな関わりを持つようになっています。

過去の歴史と現在の生活がまじわるアンデスの遺跡についてお話しします。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(約1時間)

講師
加藤 泰建(埼玉大学副学長)

日時
2009年7月25日(日) 14時~15時30分

場所
JICA地球ひろばセミナールーム202

定員
40名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第74回 民族学研修の旅 食は全州にあり ─ 韓国の食文化体験

第74回 民族学研修の旅 食は全州にあり ─ 韓国の食文化体験

2009年6月13日(金)~15日(日)

韓国の「食の都」として有名な全州。朝鮮半島西南部に位置する肥沃な穀倉地帯にあり、豊富な海の幸、山の幸にめぐまれた贅沢な料理で知られます。 テーブルからあふれんばかりに器がならぶ韓定食、本場の全州ビピンパプなど全州の味を堪能します。地元の人が集うマッコリタウンでは、大きなヤカンで出されるマッコリ(どぶろく)とたくさんの小皿料理を楽しんでください。

韓国で食の博物館の開館準備にすすめる韓福真(ハンボクチン)先生(昨年まで民博の客員教授)が、全州の食文化についてご案内くださいます。 また、食文化だけでなく、韓国の伝統家屋を復元した韓屋村体験館に宿泊し、伝統的な町並み、市場なども楽しみます。


第74回 食は全州にあり-韓国の食文化体験 実施報告

2泊3日の旅でしたが、もっと長く感じるような旅でした。食の都のお料理はどれも味わい深いものばかり。地元の人びとが愛するマッコリタウンでの食事(宴会?)では、お店の人とも仲良くなり、忘れられない思い出になりました。参加者の感想を紹介します。

先生方の日韓の両文化を比べながらのわかりやすい解説、そして全州の味についてのお話しに深く感銘しました。また、本物の韓国の食文化、歴史に触れることができたことも心にのこっています。南門市場にも自由時間も含めて3回ほど行けました。ナムルにする野草や様々な食材をみることができてよかったです。
平谷敬子さん

講師の方々からの解説、そして「学ぶ」心をもった方々との旅がこんなにもいいものとは・・・。初めての経験でした。これも民博友の会ならではの企画ですね。
三橋明夫さん


韓定食がならぶ食卓。お料理はおかわり自由!


マッコリタウンにて。お店の女将と杯を交わす