第99回 【特別展「千島・樺太・北海道 アイヌのくらし」関連】 アイヌ文化への憧憬(あこがれ)

演題
【特別展「千島・樺太・北海道 アイヌのくらし」関連】
アイヌ文化への憧憬(あこがれ)

内容
19~20世紀にかけてドイツと日本の人類学者はアイヌ文化に強い関心を示し、積極的に資料を収集しました。人間の理想郷を求めるドイツとコロボックル論争に見られるように自らのルーツをさぐる日本。それぞれの思惑は収集資料からもうかがえます。時代背景もよみときながらお話します。

講師
佐々木 史郎(国立民族学博物館教授、国立民族学博物館副会長)

日時
2011年9月24日(土) 14時~15時

場所
江戸東京博物館 学習室

定員
70名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第398回 みんぱくコレクションをかたる みんぱくによみがえるオセアニアのこころ ─3回の収集の旅から

演題
みんぱくコレクションをかたる
みんぱくによみがえるオセアニアのこころ ─3回の収集の旅から

内容
初めての収集の旅は民博開館直前の1977年夏でした。目的のひとつの‘チュクピン’とよばれる伝統的なカヌーは、現地でもつくられなくなっていたのですが、地元の人びとの強い願いによって民博に収蔵されることになりました。その後の調査も含めた収集資料の一部をお見せしながら、それぞれのエピソードを紹介し、民博への資料収集の意味についても考えてみたいと思います。 ※カヌーの模型や漁具などの資料をご覧いただきます。

講師
須藤 健一(国立民族学博物館館長)

日時
2011年8月6日(土) 15時15分~16時15分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第397回 織フェルトの敷物つくり ─かれらはなぜつくり続けるのか?

演題
織フェルトの敷物つくり ─かれらはなぜつくり続けるのか?

内容
東ネパールの女性たちは、織フェルトという技法で羊毛の敷物をつくっています。織機など実物をお見せしながら、糸紡ぎ、製織、フェルト化までのさまざまな工程を紹介します。彼らの生活にとって敷物づくりはどのような意味をもつのでしょうか。女性たちによる家畜飼育や日々の仕事についても考えてみます。
※織機をじっさいにご覧いただきます。

※講演会終了後、懇談会をおこないます。

講師
上羽 陽子(国立民族学博物館助教)

日時
2011年7月2日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第62回体験セミナー ネパール料理をあじわう ─ ”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる

第62回体験セミナー
ネパール料理をあじわう ─ ”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる

2011年7月9日(土)16時~19時半

ネパール料理と聞いてどのようなものを思いうかべますか? 約100ものカースト/民族によって構成される多民族国家ネパールでは、食文化も地域によってずいぶん異なっています。今回は家庭料理「ダールバート」と祭礼や祝事の料理「サマエバジー」を味わいます。(サマエバジーは特別メニューです。)ほかにもネパールから持ち帰ったグンドゥルック(乾燥させた発酵野菜)やロキシーという蒸留酒もご用意します。素焼き土器のおちょこ、パーラーはおみやげとして持ち帰りも可能です。料理を切り口にネパールの多様な文化にせまります。


第62回 ネパール料理をあじわう-”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる 実施報告

ネパールが多民族によって構成されており、言葉から食事にいたるまでじつにさまざまであることや、水に対する意識と食事の準備、食べ方、台所の位置など食にまつわるお話をお聞きしました。

その後で先生がネパールから持ち帰ってくださったロキシー(蒸留酒)やグンドゥルックという乾燥させた発酵野菜を用いたスープ、ダールバートタルカリ(ふだんの食事)とサマエバジー(ネワール族のお祭りの食事)を味わいました。どのお料理もスパイスがきいていて味わい深く、とても好評でした。

お食事の途中ではバーンスリーという竹笛の生演奏のサプライズもあり、味覚だけでなく音楽も楽しみました。


上手に手でつまんで食べる方法も教えていただきました


バーンスリーの生演奏

第396回 特別展「ウメサオ タダオ展」関連 梅棹忠夫と民族誌写真

演題
特別展「ウメサオ タダオ展」関連
梅棹忠夫と民族誌写真

内容
日本写真家協会会員でもあった梅棹忠夫先生は、民族学調査での写真の活用について独自の見識のもと、世界各地で、その地に暮らす人びとの姿をカメラに収めました。「梅棹忠夫写真コレクション」は民博に寄贈され、現在その整理や情報化作業をすすめています。企画展「民族学者・梅棹忠夫の眼」の開催にあわせ、梅棹先生がカメラ・レンズを通じて眼を凝らそうとした世界を改めて見つめ直します。

※講演会終了後、企画展見学会をおこないます。当日の受付でお申込みください。

講師
吉田 憲司(国立民族学博物館教授)

日時
2011年6月4日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料