第422回 新日本の文化展示関連 日本の森とミツバチと人

演題
新日本の文化展示関連
日本の森とミツバチと人

内容
日本の文化展示では、長崎県対馬を事例にして現在の日本の養蜂を新しく紹介しています。対馬では大木をくりぬいて作るハチドウを用いた伝統的な方法で、野生のニホンミツバチから蜜を集めています。蜂の来訪を待つだけでなく、群れを誘導したり巣を移植したりもします。日本の里山のしくみに養蜂がいかに結びついているのか、世界各地の養蜂の事例と比較しながらお話します。

※講演会終了後に懇談会をおこないます。(1時間程)

講師
池谷 和信(国立民族学博物館教授)

日時
2013年8月3日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第421回 新日本の文化展示関連 罠猟のイノベーション ─動物との根比べ

演題
新日本の文化展示関連
罠猟のイノベーション ─動物との根比べ

内容
狩猟用の罠は、身近な素材を利用して誰でも作ることができ、サイズや作動する仕組みを千差万別に変えることができます。さらに興味深いのは、この知恵の継承が伝播論では説明できず、発明の時空間が多様な点です。リニューアルした日本の文化の展示場にある、現代の日本の罠をてがかりに、罠の進化を考えてみましょう。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
野林 厚志(国立民族学博物館教授)

日時
2013年7月6日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第82回 民族学研修の旅 マダガスカルの森と海を訪ねる ─ ─サザンクロス街道をゆく

第82回 民族学研修の旅 マダガスカルの森と海を訪ねる ─ ─サザンクロス街道をゆく

2013年7月9日(火)~7月20日(土)12日間

【霧の森、ザフィマニリの村を訪問】
特別展の舞台、ザフィマニリの村は標高千メートルの高地に点在しています。私たちはその玄関口となる村を訪ね、展示に登場した家の中を見せていただいたり、村を散策しながら、人びととの交流をはかります。 日本での展示開催にあたって、現地で協力してくれた人たちが展示を見た人の感想を聞きたいということで、展示場に「霧の森に通じるポスト」が設置されています。そこで集められた感想や手紙を村の人たちに届けながら、実際に現地を訪問している私たちの感想も伝えたいと思います。

【“無形文化遺産”の意味を理解する】
ザフィマニリの村には「特別な」建物や遺跡などはありません。彼らの場合は木彫に関わる技術や知識が、コミュニティを支えるのに重要な役割を果たしているということが、無形文化遺産登録のおもな理由でした。村では木彫だけでなく、カゴや敷物を編む姿など、身近にある材料で生活用具が作られる様子があちこちで見かけられます。なんの気負いもなく、必要なものをみずから作ってくらす村の空気、時間の中でこそ、こうした“無形文化遺産”の意味をより深く感じることができるのではないでしょうか。

【西海岸の漁村のくらし】
マダガスカルのくらしや文化は、森のくらしだけでは語ることができません。そこで海にくらす人びとも訪ねます。同行講師は長年、ヴェズという西海岸の漁民の人びとのくらしや漁撈技術の調査をすすめてきました。漁に使うカヌーを見せていただくなど、漁の様子や彼らのくらしについても、村の人からお話をうかがいます。 マダガスカルの森と海のくらしが今回の旅のテーマですが、やはりマダガスカルの壮大な自然も見逃せません。地図にお示ししたサザンクロス街道を走破しますので、マダガスカルの大きさ、そして多様な地形、環境の移り変わりもお楽しみください。

第420回 金曜日はムジャッダラの日 ─アラビア語圏キリスト教徒のくらし

演題
金曜日はムジャッダラの日 ─アラビア語圏キリスト教徒のくらし

内容
『季刊民族学』143号でご紹介したシャーム地方の家庭料理、ムジャッダラを味わいながら、金曜日に菜食を実践する彼らのくらしやアイデンティティについて、お話しします。食文化がもつ、国境や宗教をこえる力や可能性についても考えてみましょう。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
菅瀬 晶子(国立民族学博物館助教)

日時
2013年6月1日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第106回 トゥバ人たちの住むところ ─21世紀の「探検」談

演題
トゥバ人たちの住むところ ─21世紀の「探検」談

内容
昨年、ロシア、中国、モンゴルにまたがってくらすトゥバ人を取材しました。国境を接しているにも関わらず、手続き上、毎回、北京に戻ってからそれぞれの地域に行かなくてはなりません。24日間、数千キロにもおよんだ取材道中では、でこぼこ道を馬の背にゆられ、通りがかりの若者にテントと車を交換してもらって助けられるなど、さまざまな出来事と出会いがありました。日本ではまだあまり知られていないトゥバ人のくらしをご紹介するとともに、ユーラシア内奥部にも確実に押しよせる現代世界の波についてもお話します。

講師
小長谷 有紀(国立民族学博物館教授)

日時
2013年6月30日(日) 14時~15時30分/懇談会:15時30分~16時頃

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
70名(申込先着順)

備考
■友の会、モンベル会員:無料