第409回 みんぱくコレクションを語る 蚊帳に見えない蚊帳のはなし

演題
みんぱくコレクションを語る
蚊帳に見えない蚊帳のはなし

内容
ラオスの蚊帳は「虫除け」というだけではなく、さまざまな機能があり、女性の嫁入り道具にもなっています。この蚊帳との出会いは異文化にふれる醍醐味を教えてくれるものとなりました。民博収蔵の美しい蚊帳もじっさいにお見せしながらお話します。 ※昨年9月に台風で中止になったものです。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程)

講師
白川 千尋(国立民族学博物館准教授)

日時
2012年7月7日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第65回体験セミナー 鯨と人のくらしを考える ─

第65回体験セミナー 鯨と人のくらしを考える ─

2012/07/14~2012/07/15

人類は有史以前から、さまざまなかたちで鯨と関わってきました。鯨は食料としてだけでなく、燃料や資材などとして生活に欠かせない資源を供給してきました。近年は欧米人の考え方に基づく反捕鯨の主張が政治経済力を背景に世界中に広がる勢いで、鯨をめぐる議論は多様に、そして複雑になっているように思われます。同行講師の岸上伸啓先生は長年、イヌイットの生存捕鯨について研究されてきました。文化人類学の立場からの研究は、異なる時代、地域、文化における鯨と人との関わりについて複眼的に考える視点を提供してくれます。先住民と狩猟をめぐる議論も含め、鯨と人の歴史と今後について考えてみましょう。

今回訪問する高知県は、古式捕鯨から商業捕鯨の終末まで360年にわたって継続して捕鯨がおこなわれてきた土地です。捕鯨の盛衰とかつお・まぐろ漁業の関係など、鯨ぬきには高知の漁業、文化を語ることはできません。キラメッセ室戸 鯨館の元館長・多田運さんにご案内いただきながら、資料館や史跡を訪ねます。宿泊する室戸岬のホテルは太平洋の目の前。弘法大師空海の御厨人窟やジオパークに指定されている景観もあわせて楽しみましょう。

<1日目>
高知県立歴史民俗資料館にて展示見学とセミナー
セミナー「鯨と人の関わりの歴史」について
講師:岸上伸啓(国立民族学博物館教授)
資料館見学では学芸員の方の解説もお聞きします。
吉良川の町並み(伝統的な建造群)、室戸岬経由で宿へ

<2日目>
室戸市内の捕鯨関連史跡、キラメッセ室戸 鯨館の見学
多田 運氏(キラメッセ室戸 鯨館元館長)の案内で捕鯨関連
史跡を訪ね、土佐の捕鯨の歴史についてもお聞きします。
講師:岸上伸啓(国立民族学博物館教授)
多田運(キラメッセ室戸 鯨館元館長)

第408回 特別展「今和次郎 採集講義」関連 タイムカプセルとしての民家模型 ─なぜ縮尺が1/10なのか

演題
特別展「今和次郎 採集講義」関連
タイムカプセルとしての民家模型 ─なぜ縮尺が1/10なのか

内容
民博の開館時につくられた、日本の4つの民家模型をご存知でしょうか?それらはTEM研究所による民家および家財道具一式の徹底的な調査、記録がベースになっています。学術資料として残すために練られた意図とその価値をあらためて考えてみます。

講師
久保 正敏(国立民族学博物館教授)

日時
2012年6月2日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第102回 貨幣経済を問う視点―オセアニアの島と島をつなぐ交易活動から、私たちのくらしを考える

演題
貨幣経済を問う視点―オセアニアの島と島をつなぐ交易活動から、私たちのくらしを考える

内容
物々交換や贈物交換活動と現代経済の違いは何でしょう。単純に「貨幣」が媒介するかどうかではなく、人間関係や共同体意識がその鍵になりそうです。「クラ」をはじめとするオセアニアの交易などを事例に、現在の私たちの生活について考えてみましょう。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
小林 繁樹(国立民族学博物館教授)

日時
2012年6月9日(土) 14時~15時

場所
江戸東京博物館 学習室

定員
70名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料