第108回 国立新美術館での「イメージの力」展開催にあたって

演題
国立新美術館での「イメージの力」展開催にあたって

内容
「イメージの力」展は本館所蔵の34万点の標本資料から「美的基準」にもとづいて約600点を選りだしました。美術館の展示はアート、民族学博物館のものは民族資料と言われてきました。今回は民博コレクションを国立新美術館で披露する試みです。皆さん、世界各地の住人が創りだした多種多様な造形物のなかに「美しさ」や「アート」を発見する楽しみを味わってください。本講演では、「美の普遍性」に思いをめぐらすことにします。

※須藤館長の講演会に続いて、国立新美術館研究員による展示解説(30分)もあります。

講師
須藤 健一(国立民族学博物館館長)

日時
2014年3月9日(日) 13時30分~14時15分

場所
国立新美術館3階 研修室A・B

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第428回 神殿更新で社会が変わる ─南米アンデス文明の誕生

演題
神殿更新で社会が変わる ─南米アンデス文明の誕生

内容
2013年夏に「ジャガー人間」の石像が発掘されたことはみなさんの記憶にも新しいことと思います。この発見は紀元前800~500年代がアンデス社会の大きな転換点であったことを示す重要な意味をもっています。従来、食料生産の向上が文明の推進力と考えられてきましたが、そうではない可能性を示す「神殿更新」説も紹介しながら、今回の発見の意義についてお話します。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
関 雄二(国立民族学博物館教授)

日時
2014年2月1日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第427回 みんぱくコレクションを語る 中央アジアの民家の現在

演題
みんぱくコレクションを語る
中央アジアの民家の現在

内容
この夏、ウズベキスタンとカザフスタンで収集を含む調査をおこないました。現在、展示場にあるウズベクの民家模型は1980年代に制作されたものですが、そのモデルとなった民家を訪ね、現在のくらしの様子などをうかがいました。カザフでは天幕の役割が、住まいから別の役割に変化していることが分かりました。収集した資料も実際にお見せしながら、今回の調査や今後の調査計画もあわせてお話します。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
藤本 透子(国立民族学博物館助教)

日時
2014年1月11日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第426回 フィールドワークを語る ドリアン王国探訪記

演題
フィールドワークを語る
ドリアン王国探訪記

内容
『ドリアン王国探訪記』は、私がマレーシアの先住民オラン・アスリの研究のために、2年半現地に住みこんで調査をした時の体験をまとめた本のタイトルです。「ドリアン王国」は、オラン・アスリの世界を架空の王国になぞらえて称したものです。異文化ならではの失敗やトラブルを経験しながら、何とか首長の養子になる儀礼を経て、村に受け入れてもらうまでの体験をお話します。その儀礼の様子を収めた映像もお見せします。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
信田 敏宏(国立民族学博物館准教授)

日時
2013年12月7日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第107回 ビデオテークより 婚礼に映しだされるインドのいま

演題
ビデオテークより
婚礼に映しだされるインドのいま

内容
盛大なことで知られるインドの婚礼は、経済発展を背景にますます華麗におこなわれるようになっています。婚礼にうつしだされるインド社会の現在の姿はどのようなものでしょうか。また婚礼にかける人びとの思いはどのようなものでしょうか。インド西部のラージャスターン州で2012年に行った取材に基づくビデオテーク映像の一部をお見せしながら、インドの婚礼の変わりつつある部分と変わらない部分について考えたいと思います。

講師
三尾 稔(国立民族学博物館准教授)

日時
2013年12月21日(土) 14時~15時30分

場所
モンベル品川店2Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会、モンベル会員:無料