第431回 新 中国地域の文化展示関連 漢族はなぜ家族を大切にするのか

演題
新 中国地域の文化展示関連
漢族はなぜ家族を大切にするのか

内容
今回の展示には婚礼グッズ、位牌、家系図(族譜)などが新たに加わります。これらは漢族のくらしに欠かせない大切なものですが、どのように用いられているのでしょうか。たとえば族譜は定期的に記録が見直され、名前以外にもさまざまなことが記載されます。ここからどのようなことが読み取れるのでしょうか。近年の社会事情の変化にも注目しながら、漢族にとっての祖先祭祀と個々の命のつながりについて考えてみます。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します。(1時間程度)

講師
韓 敏(国立民族学博物館教授)

日時
2014年5月3日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第430回 新中国地域の文化展示より 中国最大の少数民族、チワン(壮)族の現在

演題
新中国地域の文化展示より
中国最大の少数民族、チワン(壮)族の現在

内容
新しい展示では、中国地域には漢族の文化以外にもさまざまな民族の豊かな文化が見られることを紹介しています。その中からとくに多くの民族がくらす中国南部の少数民族、チワン(壮)族を事例にお話しします。彼らの伝統的な高床式住居のくらしや年中行事を紹介するとともに、国境地域にくらす人びとが、国境を越えてベトナム側の同系民族と交流をおこないネットワークを築いていることにも注目してみます。

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
塚田 誠之(国立民族学博物館教授)

日時
2014年4月5日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第68回体験セミナー 「くすりの民族学」 見学編   ─

第68回体験セミナー 「くすりの民族学」 見学編   ─

2014年4月17日(木)~18日(金)

昨年の友の会講演会「くすりの民族学」では、薬草やくすりに関する民族誌研究が進むことへの期待とその可能性について、世界の事例も含めてひろく考えました。今回は民間薬の資料館や大神神社の薬にまつわる神事・鎮花祭を訪ねながら、民衆に頼りにされる“くすり”がどのように成立していったのかについて大和の例から考えてみたいと思います。 日本のくすりの歴史を考えるには、大陸からの影響と在来知の関係、地元の有力者や寺社との動きなども視野に入れる必要があります。御所市にある三光丸クスリ資料館の館長で、飛鳥の歴史をこよなく愛する浅見潤先生と小山修三先生の対話をたのしみながら、みなさんと一緒にくすりについて考えてみたいと思います。小山説によるとくすりの材料だったという、纒向遺跡で出土した大量の桃の種の実物もご覧いただきます。

体験セミナーのプログラム終了後、三輪そうめん山本で開催される石毛直道先生と小山修三先生の対談「和食とは何か(仮)」にもぜひご参加ください。

【プログラム】
4/17(木)三光丸クスリ資料館訪問
13時半:近鉄「市尾駅」集合
駅から資料館まで30分程度、散策(古墳や城跡)
14時:資料館見学およびレクチャー
小山修三先生と浅見潤館長の対談と解説
(資料館ではさまざまな生薬に実際に触れられるほか、味見できるものもあります。)

4/18(金)鎮花祭(ちんかさい)
午前中:大神神社にて花鎮祭の神事見学
纒向遺跡を経由して麺ゆう館へ。纒向遺跡から出土した桃の種を見学
昼食:三輪そうめん山本
13時半頃:終了(最寄りの駅まで送迎可能です)

※希望者は引き続き、石毛直道先生と小山修三先生の対談「和食とは何か(仮)」に参加できます(15時半頃終了予定)

第429回 梅棹忠夫のモンゴル調査をたどる

演題
梅棹忠夫のモンゴル調査をたどる

内容
梅棹忠夫の民族学研究にとってモンゴル研究は格別な意味をもっています。現在、民博では残されたスケッチやフィールドノート、カードなどを整理し、梅棹アーカイブズとして公開する作業を進めています。私はこの作業の一環として2013年秋に張家口や渾善達克(グンシャンダク)砂丘、蘇尼特(スニト)など梅棹ルートを走破しました。梅棹の克明な記録の数々を整理する楽しさ、そして梅棹ルートを実際に回った旅の途上での出来事などをお話します。 今年の秋には、スケッチやノートを手に、友の会のみなさんとともに再度、内モンゴルを訪ねようと思っています。ぜひご一緒しましょう!
※旅についての詳細は「友の会」までお尋ねください

※講演会終了後、質疑応答を中心とした懇談会を開催します(1時間程度)

講師
小長谷 有紀(国立民族学博物館教授)

日時
2014年3月1日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料