第441回 つくられる地域の食 スローフード発祥の地、イタリアから考える

演題
世界の食文化を学ぶ①
つくられる地域の食 スローフード発祥の地、イタリアから考える

内容
モノと情報が行き交う現代、均質化する食に疑問を投じ、食の在り方を見直す動きは、世界的な動向となっています。日本における地産地消をはじめ、食の安全や地域再興といった文脈のもと、地域に根差した食を実践化する傾向が数多く見られます。 一方で、ローカルな食の形成には、市場や国家、人びとの移動等、グローバルな現代社会の様相が複雑に関係するといわれています。食の安全だけでは語ることのできないローカルな食の形成について、イタリアを例に考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで茶話会形式の質疑応答の時間を予定しています。(1時間程度)

講師
宇田川 妙子(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年4月4日(土) 講演会14時~15時10分

場所
国立民族学博物館2階 第3セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第111回 「氷の島」に生きる人びと グリーンランド・イヌイットの文化と歴史

演題
「氷の島」に生きる人びと
グリーンランド・イヌイットの文化と歴史

内容
極北に位置する、世界最大の島グリーンランド。全島の8割を厚い氷床が覆うこの「氷の島」では、人口の9割をイヌイット系の人びとが占めています。海域の狩猟と漁業を基盤に、寒冷な自然環境に適応した生活を営むグリーンランド・イヌイットとはどのような人びとなのでしょうか。また、地球規模の環境問題やグローバル化、本国デンマークとの関係は、彼らにどのような影響を及ぼしているのでしょう。彼らの文化と歴史、そして現在の様相を併せて紹介します。

※講演会終了後、展覧会「スピリチュアルグリーンランド」の見学会も予定しています。併せてご参加ください。

講師
岸上 伸啓(国立民族学博物館教授)

日時
2015年4月11日(土) 13時30分~15時

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会、モンベル会員:無料

第440回 いま、焼畑を考える 自然破壊か、それとも共生か

演題
いま、焼畑を考える 自然破壊か、それとも共生か

内容
熱帯では環境への負荷が指摘される焼畑農耕。一方でその営みは、自然の循環に寄り添った農業形態として見直される傾向にもあります。人類の歴史をふりかえると、熱帯を中心に、世界の広範な地域で営まれてきたことがわかります。現在においても、アマゾン、東南アジアやアフリカ、そして日本の一部の山村で継続的におこなわれている生業のひとつです。 本講演会では、世界各地および日本における焼畑の事例を紹介し、焼畑を通して人と自然の向き合い方を考え、私たちの未来を展望します。

講師
池谷 和信(国立民族学博物館教授)

日時
2015年3月7日(土) 講演会14時~15時/見学会15時10分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第439回 都市の婚礼、山村の婚礼 ネパール社会の現在(いま)を結婚式に探る

演題
都市の婚礼、山村の婚礼
ネパール社会の現在(いま)を結婚式に探る

内容
王制が廃止されヒンドゥー王国ではなくなったネパール。 それでも、カーストと民族(ジャート)の違いは結婚において顕在化します。ヒンドゥー僧侶や楽師などさまざまな人が関わる結婚式は、社会の伝統と変化が表れる縮図です。本講演会では都市と山村の結婚式に着目し「ネパール社会の現在(いま)」を紹介します。親族やカースト・民族間の関係性、衣食住や文化継承の在り方など、地域的な違いや変容を包括的に探ります。 新規ビデオテーク番組の制作に基づくお話です。

講師
南 真木人(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年2月7日(土) 講演会14時~15時/懇談会15時10分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料