第443回 企画展「岩に刻まれた古代美術」 聖なる遺跡は物語る アムール河の少数民族ナナイの神話をさぐる

演題
企画展「岩に刻まれた古代美術」
聖なる遺跡は物語る アムール河の少数民族ナナイの神話をさぐる

内容
アムール河流域の諸民族は、多様な口承文芸をもっています。シベリア諸民族と 共通するものもあれば、射日神話や兄妹始祖神話のように日本や中国など東アジ アと共通するものもあります。神話の世界を探ると、精神文化や宗教のみなら ず、近隣諸民族との交流や自然現象との結びつきなどが見えてきます。聖なる遺 跡シカチ・アリャンの岩面画をたよりに、アムール河流域に伝わる神話の世界を 探ります。

※講演終了後、企画展「岩に刻まれた古代美術」を講師の案内のもと見学します。

講師
佐々木 史郎(国立民族学博物館教授)

日時
2015年6月6日(土) 講演会14時~15時10分/展示見学会15時20分~16時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第112回 インナータライにネパール近代化の縮図をみる チトワン国立公園の開発を例に

演題
インナータライにネパール近代化の縮図をみる
チトワン国立公園の開発を例に

内容
標高5000mを超える山々に抱かれる国ネパール。一方で南部には標高100m以下のタライ平野、そしてインナータライとよばれる盆地があります。かつてマラリアが猛威を振るったこれら低地帯では、一部の民族しか生活することができませんでした。 しかし、1951年にラナ専制政治が幕を閉じると、開発と人口移入が一挙に進み、その様相を大きく変えます。本講演会では、中央インナータライに位置するチトワン国立公園などを例に、タライ入植の歴史と自然保護区制定にともなう住民運動を紹介し、多民族国家ネパールの近代化や現代的な課題の一端をさぐります。
●講義と併せ、講師を囲む懇談会も時間内に予定しています。

講師
南 真木人(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年6月14日(日) 14時~16時

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会、モンベル会員:無料、一般:500円

第442回 新南アジア展示関連 躍動する南アジアの背景にせまる

演題
新南アジア展示関連 躍動する南アジアの背景にせまる

内容
南アジア地域は「混沌と停滞」というイメージにつきまとわれてきました。しかし、インドを先頭にした目覚ましい経済発展が続き、今まさに南アジアは政治経済的にも文化的にも躍動の時代を迎えています。みんぱくの南アジア新展示もこれをテーマに構成しています。一見「混沌」としてとらえられがちですが、宗教や文化、生活様式など、さまざまな面での多様性を維持して共存する知恵こそが、今日の南アジアの躍動の秘密であることを本講演会で解明します。

※講演会終了後、新しくなった南アジア展示場を講師の案内のもと見学します。(1時間程度)

講師
三尾 稔(国立民族学博物館准教授)

日時
2015年5月2日(土) 講演会14時~15時10分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料