【終了】第491回 若きガンディー

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
  若きガンディー

内容
マハートマ・ガンディーは、45歳で南アフリカからインドに帰り、その後の独立運動を指導しました。ガンディーのインドでの活動はよく知られていますが、思想形成期である前半生についてはあまり知られていません。18歳でイギリスに留学したガンディーは、ヴィクトリア期の進歩的な人びととの交流をつうじて自らの思想をつくりあげていきました。拙著『ガンディー:秘教思想が生んだ聖人』には掲載できなかった写真をまじえて、若きガンディーについて紹介します。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

南インド,チェンナイの,映画スター像(左)と並ぶガンディー像(奥)


講師
杉本 良男(国立民族学博物館名誉教授)

日時
8月3日(土)13301440

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】第490回 サウジアラビア女性の日常世界のいま・むかし

演題
【企画展「サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年 ―『みられる私』より『みる私』」関連】
サウジアラビア女性の日常世界のいま・むかし

内容
イスラームの聖地マッカ(メッカ)の近郊に位置するワーディ・ファーティマは、「水と緑に恵まれた」オアシスでした。交易路沿いの都市遺跡が見られ、多様な人びとが出会い、豊かな文化が育まれた場所です。1960年代末以降、社会全体が急激な変化をむかえたなかで、文化人類学者の片倉もとこが出会った女性たちはどのような日々をおくってきたのでしょか?片倉の撮影写真と最新の調査成果と共に、サウジアラビア女性の50年の生活変化をたどります。
※講演会終了後、解説付きで企画展の見学会を行います(40)
[解説 縄田浩志(民博客員教授)]

羊を抱く片倉もとこ(写真提供・国立民族学博物館)

講師
郡司 みさお(片倉もとこ記念沙漠文化財団理事)
藤本 悠子(片倉もとこ記念沙漠文化財団事務局主事)

日時
7月6日(土)13301440

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円
■展示見学会にご参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

既婚女性用衣服ムサッダフをまとう片倉もとこ(写真提供・国立民族学博物館)

 

【終了】第126回 チワン(壮)族の文化の資源化の現状

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
チワン(壮)族の文化の資源化の現状

内容
チワン(壮)族は、中国の55の少数民族のうち最大の人口を有し、その多くが中国南部の広西壮族自治区に居住しています。歴史的に漢文化の影響を受容してきましたが、歌掛けやモチ米食品への嗜好性など独自性をも保持してきました。1990年代以降、中国の経済発展にともない、かつて男女の歌掛けの際に用いられた「繍球」が商品化され、高床式住居が観光資源として活用されるなどの変化がみられます。本講演では、こうした事例をつうじて文化の資源化について考えます。

龍勝各族自治県龍勝鎮平安村の棚田の風景(提供・塚田誠之)

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
塚田 誠之
(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2019年7月13日(土)
13時30分~14時40分

繍球は壮族文化のシンボルで、観光土産品となっている(提供・塚田誠之)


場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
友の会・モンベル会員:無料
一般:500円


「繍球の郷」靖西県旧州街では、おおくの人が繍球をつくる(提供・塚田誠之)

 

 

 

 

 

 

 

【終了】第489回 「陽気な墓」をとおして考える生と死

演題
「陽気な墓」をとおして考える生と死

サプンツァ村の絵と言葉による陽気な墓標(提供・国立民族学博物館)

内容
ルーマニアのマラムレシュ地方には「陽気な墓」と呼ばれる墓地があります。色とりどりの墓標が並ぶ姿は墓地の陰気なイメージを払拭します。しかし、死が陽気なものであるはずがありません。あえて陽気な墓標で死者を想起しているのはなぜでしょうか。生はつかの間の受苦であり、死は永遠の休息だからでしょうか。人により、民族により、時代により死の表象は異なります。しばし、死への想いを抱いて西欧文化を旅してみましょう。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
新免 光比呂(国立民族学博物館准教授)

日時
2019年6月1日(土)13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】[トークイベント]ヒトってなんだ??ーホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで(会場:国立科学博物館)

本催しは定員に達したため、受付を締め切りました。
たくさんのお申込みをいただきありがとうございました。

【トークイベント】
ヒトってなんだ??―ホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで
2019年春、国立民族学博物館のビーズコレクションが趣向を変えて、国立科学博物館(東京・上野公園)の展示場にお目見えします。
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」(期間:2019年4月9日6月16日、会場:国立科学博物館)の開催にあわせてトークイベントを実施します。人類の起源と拡散を追い求める自然科学者と世界各地で狩猟採集民の調査を続けてきたフィールドワーカーによる丁々発止(?)のディスカッション! 自然科学と人文科学の知見を交えて、私たち人間の「ヒトらしさ」を考えます。

ペルー北海岸での発掘の様子。篠田謙一氏(撮影・義井豊)
バングラデシュでの調査の様子。池谷和信氏

話者
篠田 謙一(国立科学博物館)
池谷 和信(国立民族学博物館)

日時
2019年5月25日(土)
14:00~16:00(開場13:30)

会場
国立科学博物館(東京・上野公園) 
日本館2階 講堂


参加費
無料(聴講は無料ですが、別途常設展示入館料が必要です。みんぱく友の会会員のみなさんは会員証の提示で団体料金適用となります)

定員
100名(申込先着順)

申込方法
末尾記載の受付フォームにて国立民族学博物館友の会事務局までお申し込みください。定員になり次第、受付を終了いたします。申込者ご本人を含め2名まで申し込みが可能です。【受付期間:2019年4月1日(月)~5月10日(金)】
※参加された方の個人情報は本講演でのみ使用します。

主催
国立科学博物館、千里文化財団

■プログラム
13:30 開場
14:00 開演・開会挨拶
14:05 話題1 生物としての「ヒトらしさ」 話者:篠田 謙一
14:35 話題2 営みにさぐる「ヒトらしさ」 話者:池谷 和信
15:05 ディスカッション

話題1 生物としての「ヒトらしさ」 篠田 謙一
生物としての人の進化の歴史を概観し、「ヒトらしさ」とは何かについて考えます。また人類の起源と拡散の経緯を自然科学の研究成果から考えます。集団の形成や文化獲得の要因は自然科学の知見からどの程度解明されるのか、その可能性もさぐります。

話題2  営みにさぐる「ヒトらしさ」 池谷 和信
ヒトを特徴づけるひとつに文化的な営みがあります。話者のフィールドは人類発祥の地、アフリカ。そしてほか地域との比較文化を試みています。現地調査に基づきながら、文化的な営みとは何か、また文化的な多様性や普遍性が生まれる背景について考えます。

■話者略歴
篠田 謙一
国立科学博物館副館長、人類研究部部長。専門は分子人類学。日本やアジアなどの古人骨のDNAを解析し、人類の進化やルーツをたどる。日本人の起源を探るほか、スペインによる征服以前のアンデス先住民のDNA分析をおこない、彼らの系統と社会構造の究明に努める。主な著作に『新版 日本人になった祖先たち』(日本放送出版協会)、『江戸の骨は語る』(岩波書店)『DNAで語る日本人起源論』(岩波書店)など。

池谷 和信
国立民族学博物館人類文明誌研究部教授。専門は環境人類学・人文地理学。アフリカと日本を中心に、また比較文化の試みから他地域もフィールドとしながら、狩猟採集民文化、生き物文化、地球環境史の研究など、自然と人との相互関係について調査を続けている。主な著作に『ビーズーつなぐ・かざる・みせる』(国立民族学博物館)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店)、『地球環境史からの問い』(岩波書店)など。

■関連展覧会
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展
「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」
http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04beads/

■お問い合わせ
国立民族学博物館友の会事務局[千里文化財団 内]
565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1
千里文化財団内 みんぱく友の会事務局
06-6877-8893
(平日9:0017:00