第474回 日本文明の夜明け―梅棹忠夫と三内丸山遺跡

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
日本文明の夜明け―梅棹忠夫と三内丸山遺跡

内容
1993年に発見された三内丸山遺跡の六本柱の巨大モニュメントは、小規模な狩猟採集段階にあったとされていた縄文時代の社会の在り方の再考をうながしました。梅棹忠夫はこの遺跡を訪れたあと、「都市的性格が強く、その中心となったのが神殿であった」と述べました。日本の歴史を文明という一本の線上で捉えようとする、この大胆な仮説の成立過程とそれがその後の研究の展開にどのような影響を与えたかを考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。


講師
小山 修三(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2018年2月3日(土) 13時30分~14時40分
※1月と2月の友の会講演会の講師が『月刊みんぱく』11月号掲載内容から変更になりました。ご注意ください。

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

第121回 【北東アジア地域研究拠点関連】カザフの食と儀礼―ひとの一生を彩る草原の恵み

演題
【北東アジア地域研究拠点関連】
カザフの食と儀礼―ひとの一生を彩る草原の恵み

内容
ユーラシアの広大な草原地帯で暮らすカザフの人びと。遊牧民であった伝統を受け継ぐ彼らの食事の特徴は、乳製品や肉料理の種類の多さです。牧畜の年間サイクルと深く関わり、夏には乳製品づくり、冬には肉製品づくりと季節ごとに食は大きく変化します。また、人生の節目にも、子どものすこやかな成長や幸せな結婚生活などへの願いを込めて、草原の恵みを活かした料理がふるまわれます。本講演では、カザフの人びとの多様な食文化と食に込められた想いについて紹介します。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

講師
藤本 透子(国立民族学博物館准教授)

日時
2018年1月27日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

第473回 タヒチとイースター島―楽園と崩壊の対比

演題
タヒチとイースター島―楽園と崩壊の対比

内容

パンノキは重要な食量の一つだった

ポリネシアの多くの島は10世紀ごろまで無人島でした。大陸から遠く離れたこれら熱帯の島々には、食用できる植物はほとんどありませんでした。それを楽園のような豊かな環境に作り変えたのは、海を越えて西から移住してきたポリネシア人でした。島という限られた自然環境に移住するにあたって、どんな準備や工夫をし、楽園とまで呼ばれた環境を作り出せたのか、あるいは失敗したのか、タヒチとイースター島という対照的な例を紹介します。
         
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。講師が長年発掘調査を続けているミクロネシアの島で発掘した、約1000年前の土器や釣り針、貝製品などの出土遺物をご覧いただきます。

講師
印東 道子(国立民族学博物館教授)

日時
2018年1月6日(土) 13時30分~14時40分
※1月と2月の友の会講演会の講師が『月刊みんぱく』11月号掲載内容から変更になりました。ご注意ください。

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

 

 

第90回 インドネシア、ニアス島とスマトラ島北部の住まいを訪ねる

インドネシア、ニアス島とスマトラ島北部の住まいを訪ねる

内容

1万を超える島々に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。船団さながらに家屋が並ぶ壮大なニアス島南部の集落や、ひと棟に8家族が暮らすスマトラ島北部のカロ・バタック人の巨大な家屋など、個性豊かな住まいを訪ねます。
家の住み手や作り手が途絶え、もしくは文化財として保護する目的ばかりが先行して住民が不在となる伝統家屋は各地にあります。一方で、今回訪問するニアス島やスマトラ島北部の家屋は、実際に人がそこで生活を営んでいる、まさしく「住まい」です。集落をめぐって、家々を訪ね歩き、そこに住む人びとの暮らしを肌で感じる9日間です。
ニアス島では民泊も実施予定。各地の資料館を見学し、ニアスやバタック人の「石の文化」に触れる時間も用意しました。詳しくは行程表をご覧ください。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

期間
2018年3月10日(土)~3月18日(日) [9日間]

申込締切
2018年1月31日(水)

定員
25名(最少催行人数15名)

参加費用
458,000円(他、空港使用料等が必要です)

備考
■お一人部屋(有料)のご希望もうけたまわります。

■正会員、体験会員にご登録いただくことで一般の方もご参加いただけます。

■関連講演会を実施します。

・東京:11/23(木・祝) 第120回東京講演会

・大阪:12/2(土) 第472回友の会講演会  

                   

第472回 巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

演題
【第90回民族学研修の旅関連】
巨石の島に生きる―インドネシア・ニアス島の家屋と集落

内容
1万を超える島嶼に200以上の民族が暮らすインドネシア。ここでは、島ごと、民族ごとに異なる個性豊かな木造家屋が生み出されてきました。なかでも独特の巨石文化と、船さながらに家屋が並ぶ壮大な集落景観が知られているニアス島では、今も人が溢れ、あたりまえのように日常生活が営まれています。ニアス島だけが何故、伝統的集落を維持し続けることができるのでしょうか。ニアス島を中心に、インドネシアの伝統家屋、そして建築文化財が直面する課題について考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。
※同内容の講演会を東京でもおこないます(11/23)。

講師
佐藤 浩司(国立民族学博物館准教授)

日時
2017年12月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円