第123回 ヒンドゥー教祭礼の読み解き方

演題
【第92回民族学研修の旅関連】
ヒンドゥー教祭礼の読み解き方

内容
 ヒンドゥー教祭礼は、さまざまな神話上の出来事が起こったとされる日に合わせ、その出来事を人びとが再現したり祝ったりすることを基本とします。また、祭礼のタイミングは、農業や商業をはじめとした生業のサイクルの節目にあたることが多く、その節目ごとの豊穣や繁栄への願いも込められています。講演ではインド北西部の1年の祭事暦を例とし、ひとつひとつの祭礼がなぜ、どんな思いを込めて挙行されるのか、読み解いてゆきます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
三尾 稔(国立民族学博物館教授)

日時
2018年6月23日(土) 13時30分~14時40分

場所
モンベル渋谷店5Fサロン

定員
60名(要事前申込、申込先着順)

備考
■友の会・モンベル会員:無料、一般:500円

女神祭礼の期間祀られる女神像。これはバスニ・カラン村の様子。街と郊外では祭礼の趣きが異なる(提供・三尾稔)

第478回 カフィル・カラ遺跡とゾロアスター教ー発掘調査で出土した木彫り板絵から読み解く

演題
カフィル・カラ遺跡とゾロアスター教ー発掘調査で出土した木彫り板絵から読み解く

内容
 カフィル・カラ遺跡は、中央アジアのシルクロード都市サマルカンド(ウズベキスタン共和国)から南東方向に30キロメートルほど離れた場所に立地しています。遺跡から発掘された木彫り板絵には、獅子に乗った姿の女神ナナ、捧げものや燭台をもつ人、琵琶・竪琴・角笛の奏者などが彫り込まれています。女神ナナは、ゾロアスター教の中心的な神であったと考えられており、本講演では板絵の図像について遺跡の性格と絡めながら紹介します。

※講演会終了後、3次元レーザースキャナーを使った3D計測を実際におこないます(40分)。

講師
寺村 裕史(国立民学博物館准教授)

日時
6月2日(土) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

木彫り板絵発見時の発掘調査風景(提供・寺村裕史)

第79回 富士山―信仰の世界

演題
第79回 富士山―信仰の世界

内容
 富士山は古くより、災害をもたらすことから人びとから恐れられ、山岳信仰の対象とされてきました。遠く離れた場所から仰ぎ見て拝む「遙拝」から始まり、14世紀以降、一般にも富士山を信仰する富士道者があらわれ、極楽浄土への願いを込め「登拝」するようになりました。この頃、彼らの信仰の案内や世話をする「御師(おし)」の文化もさかえます。17世紀には、長谷川角行を開祖とする富士講がひろまり、山腹や山麓の巡礼地をめぐる「巡拝」が始まりました。
 本セミナーでは、今もなお多くの人びとを惹きつける富士山の魅力と富士山信仰の世界を探ります。 

講師
秋道 智彌
(山梨県立富士山世界遺産センター所長、国立民族学博物館名誉教授)

日程
8月26日(日)、8月27日(月) 

スケジュール
【1日目(8/26)】
集合 JR三島駅(12時)
山梨県立富士山世界遺産センター/
船津胎内樹型、
吉田の火祭り(国指定重要無形民俗文化財)※希望者のみ
【2日目(8/27)】
御師町(旧外川家住宅)/北口本宮富士浅間神社/東円寺(忍野村)/忍野八海
JR三島駅(1730分頃 )

募集人数
25名(最少実施人数20名)※申込先着順

参加費
38,000円
(行程内の宿泊[41室相部屋※1]・食事[朝・昼・夕食各1回※2]・見学
費用・移動費用・保険代含む)
※ 一般の方も、正会員もしくは体験会員にご登録いただくことでご参加いただ
        けます。
※1 お部屋のご希望がある方はご相談ください。
         11室利用の場合は追加料金5,400円/人
         21室利用の場合は追加料金4,320円/人が必要
        ただし、お部屋に限りがあるため、ご希望に添えない場合がございま
※2 1日目の昼食は召し上がってからのご参加をお願いします。

山中湖畔の展望場所から見た冬の富士山(撮影:秋道智彌)

申込方法
友の会事務局までお申し込みください。
※申込締切:2018年7月20日(金)

第477回 富士山―水と世界遺産を考える

演題
【第79回体験セミナー関連/みんぱく名誉教授シリーズ】
富士山―水と世界遺産を考える

 

忍野八海の涌池における富士山の湧水(提供・秋道智彌)

内容
富士山は2013年6月22日、第37回世界遺産委員会において「富士山―信仰の対象と芸術の源泉」としてユネスコの世界遺産に登録決定されました。世界遺産の構成遺産は25あり、このうち富士五湖、忍野八海、白糸の滝、富士山本宮浅間神社など、水と関わりのあるサイトは半数以上に達します。富士山に降った雨や雪は地下に浸透し、湧水として湧き出す。富士山の水と生活や文化、信仰との関わりの歴史を振り返り、世界遺産としての意味を考えます。

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

 

講師
秋道 智彌
(山梨県立富士山世界遺産センター所長、国立民族学博物館名誉教授)

日時
2018年5月5日(土・祝) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会:無料、一般:500円

 

第91回 モンゴル、遊牧の民に出会うー揺籃の地オルホン川上流域と草原都市ウランバートルを訪ねる⑵

タイトル
モンゴル、遊牧の民に出会うー揺籃の地オルホン川上流域と草原都市ウランバートルを訪ねる⑵

内容
 みなさんの声にお応えして、2018年もモンゴル国にまいります!
 モンゴル高原では古来、さまざまな民族が主役の座を交代しながら遊牧文明が維持されてきました。そこで育まれた移動性と柔軟な精神を受け継ぐのがモンゴル遊牧民です。遊牧民族の興亡を物語る史跡が点在する緑豊かなオルホン川上流域エリアと国の人口の約半数が居住する首都ウランバートルを訪ね、草原と都市、過去と現在を比較しながらモンゴル遊牧民の営みとその精神をさぐります。遊牧民のゲルを訪ね、搾乳や乳製品づくり、羊の解体などを見学します。 白い食べもの(乳製品)と赤い食べもの(肉料理)を楽しみましょう。 中央・北アジア展示場のゲルの持ち主であったエンフバト家も訪ねます。詳細はチラシをご確認ください。

講師
小長谷 有紀(国立民族学博物館教授)
イチンホルローギーン・ルハグワスレン
    (モンゴル科学技術大学教授)

期間
2018年8月8日(水)~8月15日(水) [8日間]

放牧前の家畜。うしろには緑豊かなオルホン川上流域の草原

申込締切
2018年6月5日(火)

定員
24名(最少催行人数15名)

参加費用
398,000円(他、空港使用料等が必要です)

突厥碑文。漢字と突厥文字で異なる歴史が刻まれている

備考
■お一人部屋(有料)のご希望もうけたまわります。
■正会員、体験会員にご登録いただくことで一般の方もご参加いただけます。