第482回 震災を経ても土地に生きる―南三陸町波伝谷、12年間の映像記録を通して

演題
【特別展「工芸継承――東北発、日本インダストリアルデザインの原点と現在」関連】
震災を経ても土地に生きる―南三陸町波伝谷、12年間の映像記録を通して

内容

波伝谷の人びとの心のよすがとなったお獅子さま」(映画『願いと揺らぎより/提供・我妻和樹)


東日本大震災の津波で被災した宮城県南三陸町の漁村「波伝谷(はでんや)」に2005年から関わり続け、震災前後の12年間に『波伝谷に生きる人びと』『願いと揺らぎ』の2つのドキュメンタリー映画を製作し世に送り出した我妻和樹監督。長年に亘り一つの地域を愚直に撮り続けてきた我妻監督のお話を通して、人が大きな災害を経験してもなおその土地で生きようとすること、そして地域とともに生きようとすることがどういうことなのかについて一緒に考えてみませんか。
※講演会終了後、講師の案内のもと、特別展の見学会をおこないます(40分)。

講師
我妻 和樹(映画監督)
日髙 真吾(国立民族学博物館准教授)

日時
2018年11月3日(土・祝) 13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第7セミナー室

定員
50名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円
■展示見学会に参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

第481回 地球時代の片隅で-あるインディアンとウミガメの物語

演題
地球時代の片隅で-あるインディアンとウミガメの物語

内容

港町の主婦の豪快な運び方(撮影:高木仁)

地球時代とは、梅棹忠夫初代館長が70年代の著作のなかで用いた表現です。国を超えて境界なく考えなければ、物事の解決に至らない時代が来るという発想です。私はカリブ海のミスキート・インディアンと呼ばれる民族を調査していますが、彼らのなかには毎年数千頭ものウミガメを捕食して生活する人びとがいます。もし現代が地球時代であるならば、なぜこのような非持続的にも思える暮らしが成り立つのか。本講演では、研究成果を紹介しながら、この点を考えていきます。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

 

場所

国立民族学博物館2階 第5セミナー室

講師
高木  仁(国立民族学博物館外来研究員)

日時
2018年10月6日(土) 13時30分~14時40分

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

第480回絶滅危惧生物と人の交わり―捕獲、鑑賞、保全を中心に

演題
絶滅危惧生物と人の交わり
―捕獲、鑑賞、保全を中心に

温暖化の影響で絶滅の危機に瀕するホッキョクグマ(撮影・Bob Mesher)

内容
 ゴリラやアジアゾウ、スマトラトラ、アオウミガメ、トキら多種の生き物が絶滅の恐れがあると言われています。また、最近では、食料として利用されてきたナマコやマグロらも生息数が激減し、保全の必要性が叫ばれています。この講演では、世界各地における絶滅危惧生物と人との多様なかかわり方を概観した後に、北アメリカに生息するホッキョククジラやラッコ、ホッキョクグマをとりあげて、人との関係を歴史的な視点から検討します。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会(40分)をおこないます。

 

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

講師
岸上 伸啓(人間文化研究機構理事、民博併任教授)

日時
2018年9月1日(土) 13時30分~14時40分

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円