【終了】第489回 「陽気な墓」をとおして考える生と死

演題
「陽気な墓」をとおして考える生と死

サプンツァ村の絵と言葉による陽気な墓標(提供・国立民族学博物館)

内容
ルーマニアのマラムレシュ地方には「陽気な墓」と呼ばれる墓地があります。色とりどりの墓標が並ぶ姿は墓地の陰気なイメージを払拭します。しかし、死が陽気なものであるはずがありません。あえて陽気な墓標で死者を想起しているのはなぜでしょうか。生はつかの間の受苦であり、死は永遠の休息だからでしょうか。人により、民族により、時代により死の表象は異なります。しばし、死への想いを抱いて西欧文化を旅してみましょう。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
新免 光比呂(国立民族学博物館准教授)

日時
2019年6月1日(土)13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】[トークイベント]ヒトってなんだ??ーホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで(会場:国立科学博物館)

本催しは定員に達したため、受付を締め切りました。
たくさんのお申込みをいただきありがとうございました。

【トークイベント】
ヒトってなんだ??―ホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで
2019年春、国立民族学博物館のビーズコレクションが趣向を変えて、国立科学博物館(東京・上野公園)の展示場にお目見えします。
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」(期間:2019年4月9日6月16日、会場:国立科学博物館)の開催にあわせてトークイベントを実施します。人類の起源と拡散を追い求める自然科学者と世界各地で狩猟採集民の調査を続けてきたフィールドワーカーによる丁々発止(?)のディスカッション! 自然科学と人文科学の知見を交えて、私たち人間の「ヒトらしさ」を考えます。

ペルー北海岸での発掘の様子。篠田謙一氏(撮影・義井豊)
バングラデシュでの調査の様子。池谷和信氏

話者
篠田 謙一(国立科学博物館)
池谷 和信(国立民族学博物館)

日時
2019年5月25日(土)
14:00~16:00(開場13:30)

会場
国立科学博物館(東京・上野公園) 
日本館2階 講堂


参加費
無料(聴講は無料ですが、別途常設展示入館料が必要です。みんぱく友の会会員のみなさんは会員証の提示で団体料金適用となります)

定員
100名(申込先着順)

申込方法
末尾記載の受付フォームにて国立民族学博物館友の会事務局までお申し込みください。定員になり次第、受付を終了いたします。申込者ご本人を含め2名まで申し込みが可能です。【受付期間:2019年4月1日(月)~5月10日(金)】
※参加された方の個人情報は本講演でのみ使用します。

主催
国立科学博物館、千里文化財団

■プログラム
13:30 開場
14:00 開演・開会挨拶
14:05 話題1 生物としての「ヒトらしさ」 話者:篠田 謙一
14:35 話題2 営みにさぐる「ヒトらしさ」 話者:池谷 和信
15:05 ディスカッション

話題1 生物としての「ヒトらしさ」 篠田 謙一
生物としての人の進化の歴史を概観し、「ヒトらしさ」とは何かについて考えます。また人類の起源と拡散の経緯を自然科学の研究成果から考えます。集団の形成や文化獲得の要因は自然科学の知見からどの程度解明されるのか、その可能性もさぐります。

話題2  営みにさぐる「ヒトらしさ」 池谷 和信
ヒトを特徴づけるひとつに文化的な営みがあります。話者のフィールドは人類発祥の地、アフリカ。そしてほか地域との比較文化を試みています。現地調査に基づきながら、文化的な営みとは何か、また文化的な多様性や普遍性が生まれる背景について考えます。

■話者略歴
篠田 謙一
国立科学博物館副館長、人類研究部部長。専門は分子人類学。日本やアジアなどの古人骨のDNAを解析し、人類の進化やルーツをたどる。日本人の起源を探るほか、スペインによる征服以前のアンデス先住民のDNA分析をおこない、彼らの系統と社会構造の究明に努める。主な著作に『新版 日本人になった祖先たち』(日本放送出版協会)、『江戸の骨は語る』(岩波書店)『DNAで語る日本人起源論』(岩波書店)など。

池谷 和信
国立民族学博物館人類文明誌研究部教授。専門は環境人類学・人文地理学。アフリカと日本を中心に、また比較文化の試みから他地域もフィールドとしながら、狩猟採集民文化、生き物文化、地球環境史の研究など、自然と人との相互関係について調査を続けている。主な著作に『ビーズーつなぐ・かざる・みせる』(国立民族学博物館)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店)、『地球環境史からの問い』(岩波書店)など。

■関連展覧会
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展
「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」
http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04beads/

■お問い合わせ
国立民族学博物館友の会事務局[千里文化財団 内]
565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1
千里文化財団内 みんぱく友の会事務局
06-6877-8893
(平日9:0017:00

【終了】第488回 紙人形と着せ替え遊び―遊ぶ身体の記憶

演題
【特別展「子ども/おもちゃの博覧会」関連】
紙人形と着せ替え遊び―遊ぶ身体の記憶

「ねいさんのきせか江」(明治31年松野米治郎発行、越米版)国立民族学博物館所蔵

内容
世代を越えて多くの女性が遊んだことのある着せ替え人形。千代紙の姉様人形から紙の着せ替え人形を経てリカちゃん、そして着せ替えゲームにいたるまで、女の子たちを夢中にさせてきた着せ替え遊びには、どのような魅力が潜んでいるのでしょう。また、その変化には何が投影されているのでしょうか。遊びとともにある玩具を、遊ぶ子どもの身体の感受性に注目しながら、普遍性と可変性の両面から解き明かしていきたいと思います。
※講演会終了後、講師の案内のもと、特別展の見学会をおこないます(40分)。

講師
森下 みさ子(白百合女子大学教授)

日時
2019年5月4日(土・祝)13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円
■展示見学会にご参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

【終了】◆◆◆春のご入会キャンペーン2019◆◆◆

国立民族学博物館友の会へのご入会を贈り物にしてみませんか。

贈り主からのメッセージを添えて会員証をお届けします

期間:3月18日(月)~5月31日(金)

対象会員:正会員、ミュージアム会員 ※各種サービスの詳細はこちら

『月刊みんぱく』『季刊民族学』の送付、展示場観覧、各種イベントへの参加を通して、世界の文化に触れていただくことができます。今なら、贈り主だけでなくご入会者にもミュージアム・ショップでご利用いただけるプレゼント引換券を進呈いたします。

 

みんぱく友の会プレゼント会員様の声

  • 孫の入学祝いに知的なプレゼントとしていいですね。
  • 芸大に通う息子に贈ったら、みんぱくの展示や本の写真がデザインのヒントになると言っています。
  • 病院を経営する友人の誕生日に。本は待合室でも楽しんでもらっているようです。
  • ブックカフェをオープンする友達の開業祝に。
  • 学生時代の恩師に贈り続けています。
  • 数年前から恩返しとして出身校の図書館に贈っています。
  • 新社会人になる息子に、国際的な教養をプラスしたい。

 

お手続き方法

お近くの郵便局で、備え付けの振替用紙の備考欄にご送付先のお名前、フリガナ、住所、電話番号をご記入のうえ、年会費(正会員13,000円、ミュージアム会員5,000円)を下記口座にお振込みください。正会員の方は『季刊民族学』巻末に綴じ込みの振替用紙もご利用いただけます。また、みんぱくご来館時に友の会カウンターでもお手続きいただけます。

振替口座番号:00970-9-317960  
加入者名:一般財団法人千里文化財団

 

お問い合わせ 

〇国立民族学博物館 本館1階「友の会カウンター」
〇国立民族学博物館友の会事務局(一般財団法人 千里文化財団内)
565-8511 大阪府吹田市千里万博公園10-1(国立民族学博物館3階)
電話 06-6877-8893(平日9001700
FAX 06-6878-3716
Email minpakutomo@senri-f.or.jp 

【終了】第81回 琵琶湖と生きる―刺し網漁とモンドリ漁

モンドリ漁の様子(提供・びわ湖高島観光協会)

演題
琵琶湖と生きる―刺し網漁とモンドリ漁

内容
 日本最大の湖、琵琶湖。琵琶湖は400万年の歴史があり、岩礁、砂浜、内湖※、そして沖合には水深100mほどの場所など多様な環境を持っています。また、その環境に適応した多くの生物が生息し、60種を超える固有種、1700種以上の水生動植物の生息が確認されています。
 人びとが琵琶湖とともに暮らし始めた歴史は古く、約1万年前には琵琶湖周辺域で生活していたといわれています。縄文時代の遺跡である石山貝塚(現在の石山寺付近)からはセタシジミの貝殻やフナなどの魚類の骨に交じり、魚の骨で作った釣り針や石錘など、漁をしていたことがうかがえる道具が出土しています。それ以降、琵琶湖の多様な環境、生き物にあわせた数多く漁法が編み出され、独自の発展を遂げました。琵琶湖の漁師たちは、魚の習性をうまく利用しながら、湖という限られた漁場で資源を守りつつ漁を続けてきました。
 第81回体験セミナーでは、琵琶湖とともに生きるために培ってきた知恵や技術、そして琵琶湖の恵みも感じる旅です。みなさまぜひご参加ください。
※水路を通じて琵琶湖とつながる内陸の水域


【旅行の行程】
◆5月11日(土)
 集合:琵琶湖博物館エントランス(13時頃)
 ■琵琶湖博物館
 ・琵琶湖博物館概要説明(講師:滋賀県立琵琶湖博物館館長 篠原 徹)
  琵琶湖博物館のコンセプトやリニューアル後の見どころについて
  お話いただきます。
 ・レクチャー「琵琶湖の漁業」
 (講師:滋賀県立琵琶湖博物館館長 篠原 徹)
  漁の特徴や、環境・歴史的背景について理解を深めます。
 ・展示場見学(講師:滋賀県立琵琶湖博物館館長 篠原 徹)
  琵琶湖の生き物と人との関わりを紹介している水族展示室を中心に、
  篠原館長の解説付きでご案内いただきます。
   ・収蔵庫見学(講師:琵琶湖博物館学芸技師 渡部 圭一)
    2018年に有形民俗文化財に登録された漁撈用具と船大工用具を収蔵庫で
    見学します。

 ■夕食(酒と肴「おはな」:近江八幡市)
  沖島出身(琵琶湖に浮かぶ有人島)のご夫婦が営まれている「おはな」
  で、
滋賀県選択無形民俗文化財にも登録されている鮒ずしなど湖魚料理
  をいた
だきます。夕食には篠原先生、渡部先生、卯田先生にもご同席
  ただきます。

 ■ホテル琵琶湖プラザにて宿泊。

◆5月12日(日)
 ■針江漁港
   針江漁港から出港する漁船に同乗し刺し網漁を体験します。数名の方に
  漁師さんと一緒に網を あげていただきます。その後、琵琶湖から川に入り、
    モンドリ漁を体験します。
  〈持ち物/雨具・濡れても良い靴・替えの靴など 。〉
 ※荒天の場合は、漁師の方のお宅で、お話をうかがいます。
  また、漁の準備をする作業場を見学させていただきます。

  ■昼食
 漁船から直接漁師の方のお宅に上陸。刺し網から魚をはずし捕れたコアユを
 天ぷらに。また、あら汁(ビワマスのあら)や湖魚の佃煮をなど琵琶湖の味
 を存分に楽しみます。

 ■川魚店「近江今津西友 辻川店」
 前日に訪問する琵琶湖博物館の展示のモデルになった湖魚・川魚を扱うお店を
 訪問し、琵琶湖の伝統食の魅力についてお話いただきます。


講師
篠原 徹(滋賀県立琵琶湖博物館館長)
渡部 圭一(滋賀県立琵琶湖博物館学芸技師)
卯田 宗平(国立民族学博物館准教授)

協力
滋賀県立琵琶湖博物館

日程
2019年5月11日(土)〜12日(日)