【終了】第126回 チワン(壮)族の文化の資源化の現状

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
チワン(壮)族の文化の資源化の現状

内容
チワン(壮)族は、中国の55の少数民族のうち最大の人口を有し、その多くが中国南部の広西壮族自治区に居住しています。歴史的に漢文化の影響を受容してきましたが、歌掛けやモチ米食品への嗜好性など独自性をも保持してきました。1990年代以降、中国の経済発展にともない、かつて男女の歌掛けの際に用いられた「繍球」が商品化され、高床式住居が観光資源として活用されるなどの変化がみられます。本講演では、こうした事例をつうじて文化の資源化について考えます。

龍勝各族自治県龍勝鎮平安村の棚田の風景(提供・塚田誠之)

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
塚田 誠之
(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2019年7月13日(土)
13時30分~14時40分

繍球は壮族文化のシンボルで、観光土産品となっている(提供・塚田誠之)


場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
友の会・モンベル会員:無料
一般:500円


「繍球の郷」靖西県旧州街では、おおくの人が繍球をつくる(提供・塚田誠之)

 

 

 

 

 

 

 

【終了】第489回 「陽気な墓」をとおして考える生と死

演題
「陽気な墓」をとおして考える生と死

サプンツァ村の絵と言葉による陽気な墓標(提供・国立民族学博物館)

内容
ルーマニアのマラムレシュ地方には「陽気な墓」と呼ばれる墓地があります。色とりどりの墓標が並ぶ姿は墓地の陰気なイメージを払拭します。しかし、死が陽気なものであるはずがありません。あえて陽気な墓標で死者を想起しているのはなぜでしょうか。生はつかの間の受苦であり、死は永遠の休息だからでしょうか。人により、民族により、時代により死の表象は異なります。しばし、死への想いを抱いて西欧文化を旅してみましょう。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
新免 光比呂(国立民族学博物館准教授)

日時
2019年6月1日(土)13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】[トークイベント]ヒトってなんだ??ーホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで(会場:国立科学博物館)

本催しは定員に達したため、受付を締め切りました。
たくさんのお申込みをいただきありがとうございました。

【トークイベント】
ヒトってなんだ??―ホモ・サピエンスの誕生から文化の獲得まで
2019年春、国立民族学博物館のビーズコレクションが趣向を変えて、国立科学博物館(東京・上野公園)の展示場にお目見えします。
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」(期間:2019年4月9日6月16日、会場:国立科学博物館)の開催にあわせてトークイベントを実施します。人類の起源と拡散を追い求める自然科学者と世界各地で狩猟採集民の調査を続けてきたフィールドワーカーによる丁々発止(?)のディスカッション! 自然科学と人文科学の知見を交えて、私たち人間の「ヒトらしさ」を考えます。

ペルー北海岸での発掘の様子。篠田謙一氏(撮影・義井豊)
バングラデシュでの調査の様子。池谷和信氏

話者
篠田 謙一(国立科学博物館)
池谷 和信(国立民族学博物館)

日時
2019年5月25日(土)
14:00~16:00(開場13:30)

会場
国立科学博物館(東京・上野公園) 
日本館2階 講堂


参加費
無料(聴講は無料ですが、別途常設展示入館料が必要です。みんぱく友の会会員のみなさんは会員証の提示で団体料金適用となります)

定員
100名(申込先着順)

申込方法
末尾記載の受付フォームにて国立民族学博物館友の会事務局までお申し込みください。定員になり次第、受付を終了いたします。申込者ご本人を含め2名まで申し込みが可能です。【受付期間:2019年4月1日(月)~5月10日(金)】
※参加された方の個人情報は本講演でのみ使用します。

主催
国立科学博物館、千里文化財団

■プログラム
13:30 開場
14:00 開演・開会挨拶
14:05 話題1 生物としての「ヒトらしさ」 話者:篠田 謙一
14:35 話題2 営みにさぐる「ヒトらしさ」 話者:池谷 和信
15:05 ディスカッション

話題1 生物としての「ヒトらしさ」 篠田 謙一
生物としての人の進化の歴史を概観し、「ヒトらしさ」とは何かについて考えます。また人類の起源と拡散の経緯を自然科学の研究成果から考えます。集団の形成や文化獲得の要因は自然科学の知見からどの程度解明されるのか、その可能性もさぐります。

話題2  営みにさぐる「ヒトらしさ」 池谷 和信
ヒトを特徴づけるひとつに文化的な営みがあります。話者のフィールドは人類発祥の地、アフリカ。そしてほか地域との比較文化を試みています。現地調査に基づきながら、文化的な営みとは何か、また文化的な多様性や普遍性が生まれる背景について考えます。

■話者略歴
篠田 謙一
国立科学博物館副館長、人類研究部部長。専門は分子人類学。日本やアジアなどの古人骨のDNAを解析し、人類の進化やルーツをたどる。日本人の起源を探るほか、スペインによる征服以前のアンデス先住民のDNA分析をおこない、彼らの系統と社会構造の究明に努める。主な著作に『新版 日本人になった祖先たち』(日本放送出版協会)、『江戸の骨は語る』(岩波書店)『DNAで語る日本人起源論』(岩波書店)など。

池谷 和信
国立民族学博物館人類文明誌研究部教授。専門は環境人類学・人文地理学。アフリカと日本を中心に、また比較文化の試みから他地域もフィールドとしながら、狩猟採集民文化、生き物文化、地球環境史の研究など、自然と人との相互関係について調査を続けている。主な著作に『ビーズーつなぐ・かざる・みせる』(国立民族学博物館)、『人間にとってスイカとは何か』(臨川書店)、『地球環境史からの問い』(岩波書店)など。

■関連展覧会
国立民族学博物館・国立科学博物館の共同企画展
「ビーズー自然をつなぐ・世界をつなぐ」
http://www.kahaku.go.jp/event/2019/04beads/

■お問い合わせ
国立民族学博物館友の会事務局[千里文化財団 内]
565-8511
大阪府吹田市千里万博公園10-1
千里文化財団内 みんぱく友の会事務局
06-6877-8893
(平日9:0017:00

【終了】第488回 紙人形と着せ替え遊び―遊ぶ身体の記憶

演題
【特別展「子ども/おもちゃの博覧会」関連】
紙人形と着せ替え遊び―遊ぶ身体の記憶

「ねいさんのきせか江」(明治31年松野米治郎発行、越米版)国立民族学博物館所蔵

内容
世代を越えて多くの女性が遊んだことのある着せ替え人形。千代紙の姉様人形から紙の着せ替え人形を経てリカちゃん、そして着せ替えゲームにいたるまで、女の子たちを夢中にさせてきた着せ替え遊びには、どのような魅力が潜んでいるのでしょう。また、その変化には何が投影されているのでしょうか。遊びとともにある玩具を、遊ぶ子どもの身体の感受性に注目しながら、普遍性と可変性の両面から解き明かしていきたいと思います。
※講演会終了後、講師の案内のもと、特別展の見学会をおこないます(40分)。

講師
森下 みさ子(白百合女子大学教授)

日時
2019年5月4日(土・祝)13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円
■展示見学会にご参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。