【終了】第492回 エベレストの麓に生きる人びと―シェルパとヒマラヤ観光の現在 

演題
エベレストの麓に生きる人びと―シェルパとヒマラヤ観光の現在

内容
ネパール東部の高山地域に住むシェルパ族の人びとは、エベレスト登山の手助けをするガイドとしてその名を知られています。ところが彼らの日常生活を目にする機会は、さほど多くありません。本講演では、農業や高地に住むウシの仲間ヤクの世話に精を出し、トレッキング・ガイドやロッジの主人として外国人をもてなし、登山のトレーニングに励むシェルパの村の日々の暮らしを紹介しながら、グローバルな観光がヒマラヤの山村に及ぼす影響について考えます。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

村落集会をするシェルパの人びと

講師
古川 不可知
(国立民族学博物館機関研究員)

日時
2019年9月7日(土)
13時30分~14時40分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】第491回 若きガンディー

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
  若きガンディー

内容
マハートマ・ガンディーは、45歳で南アフリカからインドに帰り、その後の独立運動を指導しました。ガンディーのインドでの活動はよく知られていますが、思想形成期である前半生についてはあまり知られていません。18歳でイギリスに留学したガンディーは、ヴィクトリア期の進歩的な人びととの交流をつうじて自らの思想をつくりあげていきました。拙著『ガンディー:秘教思想が生んだ聖人』には掲載できなかった写真をまじえて、若きガンディーについて紹介します。
※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

南インド,チェンナイの,映画スター像(左)と並ぶガンディー像(奥)


講師
杉本 良男(国立民族学博物館名誉教授)

日時
8月3日(土)13301440

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円

【終了】第490回 サウジアラビア女性の日常世界のいま・むかし

演題
【企画展「サウジアラビア、オアシスに生きる女性たちの50年 ―『みられる私』より『みる私』」関連】
サウジアラビア女性の日常世界のいま・むかし

内容
イスラームの聖地マッカ(メッカ)の近郊に位置するワーディ・ファーティマは、「水と緑に恵まれた」オアシスでした。交易路沿いの都市遺跡が見られ、多様な人びとが出会い、豊かな文化が育まれた場所です。1960年代末以降、社会全体が急激な変化をむかえたなかで、文化人類学者の片倉もとこが出会った女性たちはどのような日々をおくってきたのでしょか?片倉の撮影写真と最新の調査成果と共に、サウジアラビア女性の50年の生活変化をたどります。
※講演会終了後、解説付きで企画展の見学会を行います(40)
[解説 縄田浩志(民博客員教授)]

羊を抱く片倉もとこ(写真提供・国立民族学博物館)

講師
郡司 みさお(片倉もとこ記念沙漠文化財団理事)
藤本 悠子(片倉もとこ記念沙漠文化財団事務局主事)

日時
7月6日(土)13301440

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(当日先着順)

備考
■友の会会員:無料、一般:500円
■展示見学会にご参加の方は会員証もしくは展示観覧券をご提示ください。

既婚女性用衣服ムサッダフをまとう片倉もとこ(写真提供・国立民族学博物館)

 

【終了】第126回 チワン(壮)族の文化の資源化の現状

演題
【みんぱく名誉教授シリーズ】
チワン(壮)族の文化の資源化の現状

内容
チワン(壮)族は、中国の55の少数民族のうち最大の人口を有し、その多くが中国南部の広西壮族自治区に居住しています。歴史的に漢文化の影響を受容してきましたが、歌掛けやモチ米食品への嗜好性など独自性をも保持してきました。1990年代以降、中国の経済発展にともない、かつて男女の歌掛けの際に用いられた「繍球」が商品化され、高床式住居が観光資源として活用されるなどの変化がみられます。本講演では、こうした事例をつうじて文化の資源化について考えます。

龍勝各族自治県龍勝鎮平安村の棚田の風景(提供・塚田誠之)

※講演会終了後、講師を囲んで懇談会をおこないます(40分)。

講師
塚田 誠之
(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2019年7月13日(土)
13時30分~14時40分

繍球は壮族文化のシンボルで、観光土産品となっている(提供・塚田誠之)


場所
モンベル御徒町店4Fサロン

定員
60名(申込先着順)

備考
友の会・モンベル会員:無料
一般:500円


「繍球の郷」靖西県旧州街では、おおくの人が繍球をつくる(提供・塚田誠之)