【終了】第82回 もののけ怪道をゆくー稲生物怪録と小泉八雲を歩く
タイトル
もののけ怪道をゆく―稲生物怪録と小泉八雲を歩く
内容
国立民族学博物館の特別展「驚異と怪異―想像界の生きものたち」の開催にあわせて、怪異譚「稲生物怪録」の舞台となった広島県三次市と、『怪談』の作者 小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)が不思議な話を蒐集した島根県松江市を訪ねます。
「稲生物怪録」は、16歳の少年 稲生平太郎が魔王のひと月にわたる脅し(日々異なる怪異や珍現象が襲います!)に耐え抜くという物語。個性的なこの話は、系統の異なる語り本のほか絵本や絵巻にも仕立てられ、日本全国に広まりました。今年4月「稲生物怪録」をはじめ、妖怪関連資料約5000点を収蔵する湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)が同地にオープン。三次では、この”妖怪づくし”の博物館も見学します。
幼少期をアイルランドで過ごした小泉八雲は、妖精の物語に親しみ、その経験がのちの人格形成に深く影響したといわれています。40歳のときに松江に移り住み、良き語り部でもあった妻セツの協力のもと、松江に伝わる不思議な話を蒐集。赤ん坊を想う母親の幽霊が飴屋に通う「水飴を買う女」も松江で蒐集した話の再話です。
作品の舞台を歩きながら、怪異が生まれる背景とその精神的な営みをさぐります。
【行程(訪問先)】
■10月13日(日)
★集合:JR福山駅(12時半頃)
・三次もののけミュージアムを訪問
レクチャーと展示見学をとおして、物語成立の経緯、諸本への展開や後世への影響など「稲生物怪録」について理解を深めます。同館では企画展「華麗・妖美なる妖怪絵巻の世界」も開催中。
・「稲生物怪録」の舞台を散策
比熊山(車窓見学)、太歳神社や西江寺など、作中に登場する実在の地をめぐります。
○玉造国際ホテル RIVAGE CHORAKU泊
■10月14日(月・祝)
・小泉八雲記念館を訪問
八雲直筆の原稿や書簡、初版本など遺愛品200点を展示する同館は、2016年にリニューアルオープン。レクチャーと展示見学から八雲の人生と思想を知るとともに、彼のまなざしをとおして日本の怪異を考えます。
・八雲ゆかりの地を散策
小泉八雲旧邸、城山稲荷神社、大雄寺、月照寺、八重垣神社など、ゆかりの地をめぐります。
★コースAはここまで。解散:JR松江駅(15時半頃)
・小泉八雲朗読のしらべを鑑賞
俳優 佐野史郎とギタリスト 山本恭司が朗読と音楽で八雲の世界を表現する 「朗読のしらべ」。2019年のお題は「怪談―恐怖の底より聞こえる救いの呼び声」です。
★コースBはここまで。解散:JR松江駅(18時頃)
講師
植田 千佳穂(三次市学芸アドバイザー)、小泉 凡(小泉八雲記念館館長)
山中 由里子(国立民族学博物館教授)
日程
2019年10月13日(日)〜14日(月・祝)【2日間】
申込締切
2019年9月18日(水)
募集人数
25名(最少催行人数17名)※申込先着順
参加費
コースA 52,000円
コースB 56,000円 ※小泉八雲朗読のしらべに参加
(行程中の移動費、食費、宿泊[3〜4名程度の相部屋]、見学費を含む)
注意事項
・宿泊先のお部屋は3~4名程度の相部屋になります。2名様相部屋希望の場合は、追加料金がおひとり1,500円かかります。おひとり部屋のご用意はありませんので、あらかじめご了承ください。
・正会員もしくは体験会員にご登録いただくことで、一般の方もご参加いただけけます。正会員同伴の方は1名に限り、会員登録なくご参加いただけます。
<<耳よりなお知らせ!>>
第493回友の会講演会「対談 幻獣!ーそこに”在る”不思議な生きもの」との関連企画です。友の会講演会に湯本豪一記念日本妖怪博物館(三次もののけミュージアム)に資料を寄贈された湯本氏が話者としても登場します。
【終了】第94回 ひと、もの、くにのはじまりを探して:陸路で行くベトナム・ラオス
タイトル
ひと、もの、くにのはじまりを探して:陸路で行くベトナム・ラオス
内容
陸路だからこそ見えてくる、地域のありままの暮らし、たくさんの生き方。
ベトナムとラオスの多様性に満ちた文化と歴史の奥深さを肌で感じる11日間。
ベトナムとラオスは、両国ともに国土の7割を山地が占め、平地部には主要民族(ベトナム=キン、ラオス=ラオ)が、山間部には少数民族が多く暮らしています。
この旅では、ベトナムの首都ハノイからディエンビエンフー経由で国境を越え、ラオス北部に位置するルアンナムタ―を陸路で目指します。その道中で、言語、生活様式、環境利用の異なる民族が、それぞれの土地に適応しようとしてきた歴史の証をみることができます。味わい深い料理、美しい手仕事、信仰や儀礼との出会い。キン、ラオ、黒タイの神話的な故地や、諸民族の行き交う市場、伝統的な家屋の立ち並ぶ集落などを訪ねます。
中国式官僚国家(ベトナム)と東南アジア的仏教国家(ラオス)の連続と断続という歴史の深み、人びとの暮らしの豊かさを肌で感じられる11日間です。
講師
樫永 真佐夫(国立民族学博物館教授)
期間
2019年11月22日(金)〜12月2日(月)【11日間】
申込締切
2019年10月11日(金)
募集人数
25名(最少催行人数15名)※申込先着順
参加費
379,000円(他、燃油特別付加運賃等が必要です)
注意事項
・おひとり部屋(有料)のご希望もうけたまわります。ただし、一部地域のホテ ルは部屋数が少ないため、相部屋をお願いするか分宿になる可能性がありま
す。その場合は一部料金を返金いたします。
・正会員もしくは体験会員にご登録いただくことで、一般の方もご参加いただけ けます。正会員同伴の方は1名に限り、会員登録なくご参加いただけます。
【終了】[公開座談会]自然界から想像/創造する~Creature Creators’ Symposium
【終了】[阪急生活楽校 講演会]物語は極上の嗜好品―女性が愛したアラビアンナイト(会場:阪急うめだ本店)
阪急生活楽校 講演会
物語は極上の嗜好品―女性が愛したアラビアンナイト
アラビアンナイトは18世紀、ヨーロッパの宮廷社会において人気を博し、その後、世界文学の座へとのぼりつめました。貴婦人がたの嗜好を意識し、ときには内容を改変して翻訳されたといわれています。物語は西欧の女性をどのように魅了し、物語からどのような中東の女性像が読み解けるのか。「女性」を鍵にアラビアンナイトの世界に誘います。
講師
西尾 哲夫(国立民族学博物館教授)
日時
2019年8月27日(火)
14:00~15:30(開場13:30)
会場
阪急うめだホール(阪急うめだ本店9階)
参加費
1,000円
※みんぱく友の会会員は無料
※阪急阪神お得意様カード・各種ペルソナカード・エメラルドSTASIAカードのご呈示で、ご本人様に限り一般価格より200円割引
定員
300名(申込先着順)
申込方法
末尾記載の受付フォームもしくは国立民族学博物館友の会事務局までお申し込みください。定員になり次第、受付を終了いたします。申込者ご本人を含め2名まで申し込みが可能です。
※参加された方の個人情報は本講演でのみ使用します。
講師プロフィール
専門は言語学・アラブ研究。アラブ遊牧民の言語文化に関する研究や、アラビアンナイトをめぐる比較文明学的研究に従事している。
おもな著書に『世界史のなかのアラビアンナイト』(NHK出版)、『図説 アラビアンナイト』(河出書房新社)、『言葉から文化を読む―アラビアンナイトの言語世界』(臨川書店)、『アラビアンナイト―文明のはざまに生まれた物語』(岩波書店)、『子どもに語るアラビアンナイト』(こぐま社)など多数。待望の新訳『ガラン版千一夜』全六巻を岩波書店から刊行(2019年7月18日第1巻刊行予定)。
主催
阪急うめだ本店、千里文化財団
協力
国立民族学博物館