88号 1999年 春

機関誌
森の妖精たち
船尾 修

森の民の世界から

市川光雄
船尾 修

ムブティ・ピグミーは、中央アフリカの森林地帯、コンゴ盆地北東部のイトゥリの森で生活する。われわれと同時代を生きている狩猟採集社会の暮らしは、産業社会になにを語りかけているのか

物質・富・生命が循環する狩猟採集民の世界
市川光雄

時代のうねりのなかに生きるムブティ・ピグミー
船尾 修

綿花王 岡田幾松 ペルー日本移民とアシエンダ

稲村哲也

明治32(1899)年、日本人が第一回移民としてペルーへ渡ってから今年で100年がたつ。アシエンダ(大農園)での過酷な労働の日々をへて、大農場経営者への道を切り開いた男の生涯から、日本人移民の地域社会史を追う

霧の大地アンデス

高野 潤

1973年からアンデスを歩きつづけてきて、ここが霧にはぐくまれた大地であることを、次第に実感するようになった

トゥルナ・ニョマン

バリ島、トゥンガナン・プグリンシンガン村の若者組修行課程
内海 顕

儀礼の準備と遂行に明け暮れるこの村で、聖なる役をになうべく、少年たちは一年間の修行をかせられる

アザライとキャラバン・コンボイ

サハラ長距離交易の歴史と現在
南里章二

ふるくは古代ローマ時代にさかのぼるともされるサハラ交易は、沙漠という限定された地域間のみならず、イスラーム世界の発展の原動力ともなった『スーダンの金』の輸送をはじめ、外部世界の経済にも大きく関わってきた。アルジェリアとニジェール、マリをつなぐ交易ルートの旅を中心に、記録されることのすくない、サハラの交易者たちの現在の活動状況に迫る

民族学者のまなざし7

反FGM運動と権力関係
大塚和夫

87号 1999年 新春

機関誌

 

アンデス高地 自然と人間と文明と

山本紀夫

赤道をこえて南極ちかくまで、約8000キロにもわたる世界最長の大山脈・アンデス。そこには、砂漠、オアシス、草原、氷河、熱帯林など、さまざまな自然環境がみられる。そのなかで、ペルーからビリビアにかけての中央アンデスの高地は、その海岸地帯とともに、ふるくから高度な文明を生みだしてきた。その頂点となったインカ帝国も、首都を標高3400メートルのクスコにおいていた。高地での暮らしと文明を、人びとはいったいどのように築きあげてきたのだろうか。30年にわたりアンデスを歩きつづける研究者の、フィールド・ワークにもとづく文明論的考察  

1999(平成11)年1月20日発行 
発行所:財団法人 千里文化財団

 

86号 1998年 秋

1998(平成10)年10月20日発行 
発行所:財団法人 千里文化財団

85号 1998年 夏

特別企画
モンゴルの風貌

7月30日から、国立民族学博物館で特別展「大モンゴル展-草原の遊牧文明」が開催される。本号のモンゴル特集は、この開催にあわせて企画した。現時点での映像レベルと研究レベルでの最良の成果を誌面に反映することで、モンゴル理解の一端とすることに主眼をおいた。

1998(平成10)年7月20日発行 
発行所:財団法人 千里文化財団

84号 1998年 春

1998(平成10)年4月20日発行 
発行所:財団法人 千里文化財団