第344回 連続講演会 文化人類学への誘い 応用編(7) 「家族」 アジアから私たちの家族を考える

演題
連続講演会 文化人類学への誘い 応用編(7)
「家族」 アジアから私たちの家族を考える

内容
どの地域にも夫婦や親子などからなる家族があることは誰でも知っています。しかし、それぞれのあり方が随分違っている点については案外知られていません。今回は夫婦別姓問題を焦点とし、中国や韓国などアジアの家族を通して、日本の家族の姿をとらえます。跡継ぎやお墓の問題にまで視野を広げて考えてみましょう。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
横山 廣子(国立民族学博物館助教)

日時
2007年2月3日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第343回 マルチカレンダーに見る在日外国人の暮らしと文化

演題
マルチカレンダーに見る在日外国人の暮らしと文化

内容
180万人を数える在日外国人の間では西暦だけではなく、太陰太陽暦やイスラーム暦などそれぞれの暦法にもとづく民族固有のカレンダーが併用されています。そうしたカレンダーは一族や同国人との交流をはかるメディア(媒体)としても大切な役割をはたしています。民博が収集したカレンダーから在日外国人の暮らしや文化をさぐります。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
中牧 弘允(国立民族学博物館教授)

日時
2007年1月6日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

119号 2007年 新春


チベットへ向かうヤクの隊列
大谷 映芳

特集 河口慧海の道

河口慧海研究プロジェクト

およそ一〇〇年前、仏教の原典を求めてチベット、ラサ入りを果たした河口慧海。世界じゅうの探検家がなしえなかった偉業を達成した彼の足跡は、宗教人として、厳しい環境を克服する探検家として、さらに当時のネパール、チベット地域の風俗、暮らしを伝える地域研究の先駆者として現在もなお影響を与えつづけている。二〇〇四年に新たに発見された「日記」は彼の足跡の空白を埋め、さらに推論を裏づけるものであった。彼がとおった「道」を実際に踏破し、足跡の核心にせまる。

 

世界の歌と踊り

イラスト・栗岡奈美恵

世界には、その地ならではの背景をもち、人びとの心に訴えかけ、ときに感動させ、ときに涙を誘う歌や踊りがある。西北ベトナムの黒タイに伝わる恋愛叙情詩「ソン・チュー・ソン・サオ」、インドの国民歌「ヴァンデー・マータラム」、日本の「酒造り唄」、南タイの伝統舞台芸能「ノーラー」を取り上げ、歌と踊りの魅力を味わってみよう。

茶馬古道のいまをたずねて

鎌澤 久也

古来、茶馬古道という道があった。中国雲南省や四川省で採れたお茶を、チベットに運ぶルートを指すもので、起源は定かではないが、唐宋時代にはすでに開かれていたようだ。それはくしくも私がライフワークとしている、少数民族地域と重なっているところも多く、点在する街や村に幾度となく通った。そこで今回このルートのひとつを雲南省からチベットの首邑ラサまで辿ることで、現在の茶馬古道がどうなっているのか知ろうと思った。

【地域(国)】
東アジア(中国、日本)
東南アジア(タイ、ベトナム)
南アジア(ネパール、インド)

第342回 連続講演会 文化人類学への誘い 応用編(6) 「芸術」 アートの輪郭

演題
連続講演会 文化人類学への誘い 応用編(6)
「芸術」 アートの輪郭

内容
テレビや新聞、雑誌で、アートという言葉を目にしない日はありません。でも、アートって、そもそもどういうものなのでしょう。さまざまな国や地域のアート事情を見ながら、一度ゆっくり立ち止まって、アートの輪郭を目と指先でなぞってみましょう。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。(約1時間)当日、講演会受付にてお申込みください。

講師
川口 幸也(国立民族学博物館助教)

日時
2006年12月2日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第53回体験セミナー 文化人類学者と語る ─ ―地球の人びとと共に生きるために 1泊2日

第53回体験セミナー 文化人類学者と語る ─ ―地球の人びとと共に生きるために

2006年11月18(土)~19日(日) 1泊2日

昨年度から「友の会」講演会では「文化人類学への誘い」や「文化人類学の社会的活用」シリーズを開催し、学問を体系的に理解する取り組みをおこなってきました。

今回のセミナーでは、民族学・人類学の学問の歴史をあらためてたどり、現在もとめられている課題について、「開発」や「国際協力」をテーマにさらにつっこんだ内容で、より理解を深めていただきます。秋の深まる飛鳥の地で、新進気鋭の文化人類学者とともにお酒やお茶を片手に談論風発のひとときを楽しんでみませんか。