第359回 政体変革期のネパール ―王制から共和制へ

演題
政体変革期のネパール ―王制から共和制へ

内容
2008年4月10日、昨年2度にわたり延期された憲法制定議会選挙がいよいよ実施されます。はたしてネパール国民は、王制の廃止と共和制への移行を選択するのでしょうか。最近までネパール共産党(マオイスト)の内乱で揺れ動いてきた、ネパールの現状について考えてみましょう。 ※南先生はこの選挙期間にネパール入りされ、現地調査をする予定です。その最新の情報についてもご報告いただきます。

講師
南 真木人(国立民族学博物館准教授)

日時
2008年5月3日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第358回 特別展「深奥的中国―少数民族の暮らしと工芸」関連 中国・雲南の民族文化を解く3つの鍵

演題
特別展「深奥的中国―少数民族の暮らしと工芸」関連
中国・雲南の民族文化を解く3つの鍵

内容
中国西南部にある雲南省は特別展の展示でも重要な部分を占めています。少数民族が住む地域としては比較的よく知られ、日本から観光で訪れる人も少なくありません。この地域の多彩な民族文化の全体像をとらえるための3つの鍵を、具体的事例を挙げて解説します。

講師
横山 廣子(国立民族学博物館准教授)

日時
2008年4月5日(土) 講演会14時~15時/見学会15時15分~16時15分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室/見学会:特別展示場

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第357回 洋食文化研究(3) 雑誌『家の光』にみる農村の洋食

演題
洋食文化研究(3)
雑誌『家の光』にみる農村の洋食

内容
洋食は、都会の一般家庭だけでなく、農村にも普及していきました。大正末期刊行の農村向け家庭雑誌『家の光』の、工夫に満ちた奇妙な献立を紹介しながら、洋食を通じて農村に何がもたらされたのかを考えてみます。

※懇談会はおこなわれません。

講師
安井 眞奈美(天理大学准教授)

日時
2008年3月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

124号 2008年 春

機関誌
チュクチの子どもたち
文/写真・関野 吉晴

特集 ロシア北方の民
ソ連崩壊後の激動期を経て

ソビエト連邦による社会主義時代とその崩壊を経て、多大な変化に見舞われた旧加盟諸国。

なかでも、シベリア・ロシア極東地域の先住民など、大きな社会基盤をもたない少数派は、拠りどころのないまま、時代の波に激しく翻弄された。ウデヘ、エヴェンキ、チュクチ、ネネツ、サハ、トゥバ、ブリヤート、カレリア、そして17世紀に宗教改革を逃れてシベリアへ渡ってきたロシア人たち。各民族の社会はどのように変容したのか。そして今、どのような活路をみいだしたのか。

政治経済、開発と環境保全、文化復興、宗教をキーワードに、北方先住民の社会と人びとが抱える問題に焦点をあて、ポスト社会主義の現状を追う。

序論 シベリア、極北、極東地域の今
文・佐々木 史郎

エヴェンキ トナカイ飼育の崩壊と狩猟への転換
高倉 浩樹

チュクチ ベーリング海峡のクジラ猟企業の再編
池谷 和信

ネネツ 経済自由化にともなうトナカイ牧畜とその変化
吉田 睦

ウデヘ 企業経営による狩猟と森林開発
佐々木 史郎

カレリア 村落における市場経済化経験
藤原 潤子

ブリヤート 宗教「復興」と青年組織
渡邊 日日

極東の古儀式派教徒 信仰を守る熱意とその困難
伊賀上 菜穂

サハ 鳴り響くホムス
荏原 小百合

トゥバ 喉歌フーメイをめぐる歴史
等々力 政彦

総括 周辺化された人びとのポスト・ポスト社会主義
文・佐々木 史郎

朝メシ前の人類学
フィールドでうまれる対話 第4回
これって高いんでしょうか?
文・松田 凡 写真・水井 久貴
絵・中川 洋典

再見細見世界情勢9
大統領辞任後のフジモリとペルーをめぐる情勢
村上 勇介

海人万華鏡第11回
海唄とともに生きる
living from the sounds of the ocean
文・あん・まくどなるど
写真・礒貝 浩

朝食に暮らしあり11
華人の移動とマレーシア料理
市川 哲

大インダス世界への旅
最終回 河口へ
数々の文明の興亡と現代パキスタン

船尾 修

チベットのカン・リンポチェ北西部に端を発したインダス川を巡る旅は、かつて王国が栄えた西チベットから「小チベット」ラダックを通り、いまもなお紛争が続くカシミールをかすめてきた。そしてヒマラヤに匹敵する高峰を抱えるカラコルムから、日本にも影響を与えた仏教美術を生んだガンダーラを経由して、農業と工業の栄える現代パキスタンを象徴する緑の大地パンジャーブに至る。

本で会いましょう23
『カナダ・イヌイットの食文化と社会変化』
急激な社会変化の波にのみこまれて 生きる道を模索するイヌイットの人びと
岸上 伸啓さん(インタビュー)

書架はいざなう
歴史と虚構の狭間のアレクサンドロス
山中 由里子

国立民族学博物館ミュージアム・ショップ通信

【地域(国)】
東アジア(日本)
東南アジア(マレーシア)
南アジア(パキスタン)
東アフリカ(エチオピア)
西ヨーロッパ(ポルトガル)
ロシア
南アメリカ(ペルー)