第367回 病をなおす(2) 伝統医療の変容 ─南アジアの事例から

演題
病をなおす(2)
伝統医療の変容 ─南アジアの事例から

内容
近年、インドのアーユルヴェーダをはじめとするアジアの伝統医療は、近代医療では得られない健康増進や癒しを求める人々によって、見直しが進んでいます。ヘルスツーリズム(医学的根拠に基づく健康回復や維持、増進につながる観光)の流行や美容業界への取り込みなど、アジアの伝統医療のいまを紹介しながら、現代社会における健康と癒しのあり方について考えます。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。(約1時間)

講師
松尾 瑞穂(国立民族学博物館外来研究員、学振特別研究員)

日時
2009年1月10日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第86回 人類学のあゆみ(2) アメリカの人類学者たち ―ボアズ、ベネディクト、ギアツ

演題
人類学のあゆみ(2)
アメリカの人類学者たち ―ボアズ、ベネディクト、ギアツ

内容
近代人類学はどのように出発してどのように発展してきたのでしょうか。またそれを築いた人類学者たちはどの ような人物だったのでしょうか。彼らの人生や経歴、時代背景などにも触れながら、人類学研究のあゆみをたどります。

1回目のフランス・イギリスの人類学に続いて、レヴィ=ストロースとの関わりもふまえ、アメリカ合衆国の人類学について語っていただきます。

講師
竹沢 尚一郎(国立民族学博物館教授)

日時
2009年1月17日(土) 14時~15時30分

場所
JICA地球ひろばセミナールーム302

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第366回 病をなおす(1) オルタナティブという思想 ─医療とライフスタイルから

演題
病をなおす(1)
オルタナティブという思想 ─医療とライフスタイルから

内容
「西洋近代知に代わるもの」との意味をもつ「オルタナティブ」という言葉をご存知でしょうか。たとえば医療の場面では、植物療法や同毒療法(ホメオパシー)を用いるなど、近代医療とは病や健康のとらえかた自体が異なります。北米、ヨーロッパの医療やライフスタイルを事例に「オルタナティブ」の思想について考えます。

 

※講演会終了後、講師の先生との懇談会をおこないます。(約1時間)

講師
鈴木 七美(国立民族学博物館教授)

日時
2008年12月6日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第365回 国際協力で博物館をつくる ―ヨルダンと東ティモールの事例から

演題
国際協力で博物館をつくる ―ヨルダンと東ティモールの事例から

内容
一部の途上国では外貨獲得につながる観光資源のひとつとして、また多民族を抱える国では国内の異文化理解を図る手段として、博物館が注目されています。日本も途上国の博物館整備を支援していますが、一歩、展示や運営に踏み込むと各地域の文化が重くのしかかってきます。20年来、ソフト面から博物館つくりに関わってきた経験をもとに文化事業の国際協力について考えます。

※講演会終了後、講師の先生との懇談会を開催します。

講師
森田 恒之(国立民族学博物館名誉教授)

日時
2008年11月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第57回体験セミナー 「坂の上の雲」をたどる ─ ミュージアムにみる松山のひととまち

第57回体験セミナー 「坂の上の雲」をたどる ─ ミュージアムにみる松山のひととまち

開催日時:2008年11月15日(土)~16日(日)1泊2日

四国・松山を舞台のひとつに、作家・司馬遼太郎が書き上げた小説『坂の上の雲』。  「坂の上の雲ミュージアム」は、この作品を基に2007年開館、同地出身で司馬遼太郎氏とも親交の深かった松原 正毅 民博名誉教授が館長をつとめておられます。ゆかりの地につくられたミュージアムにつどい、小説に描かれた人びとを育くんだ松山の風土を実地で感じていただくセミナーです。

当日は、展示見学のほか、同館を中核施設として松山のまち全体を屋根のないひとつの博物館とするフィールドミュージアム構想について松原館長から講演いただきます。この構想は、市内に点在している小説ゆかりの史跡や、道後温泉など地域固有の文化資源をつなぐものです。松原館長とともに小説の主人公たちの足跡をたどり、道後温泉の宿泊施設では懇談会をおこないます。

近代国家形成期の日本を描いた作品に耳をかたむけ、時代の流れをみつめながら松原館長と「語り合う」場にぜひご参加ください。


第57回 「坂の上の雲」をたどる-ミュージアムにみる松山のひととまち 実施報告

松原正毅民博名誉教授が館長をつとめられる「坂の上の雲ミュージアム」を会員21名で訪問。

松山を屋根のない博物館とするフィールドミュージアム構想の中核である博物館の役割について、また司馬遼太郎氏の作品形成にかかわる知られざる側面について、松原館長にご講演いただきました。

また、四国88霊場第51番札所の石手寺や『坂の上の雲』主人公の正岡子規や秋山兄弟たちが松山から出立した地・三津浜などを訪問しました。  三津浜では郷土料理「鯛めし」をいただきながら旧商家に伝わる資料を拝見し、ご主人からお話をうかがいました。