UDLOT UDLOT / みんなで音を奏でて、ひとつのアートをつくろう

万博公園賑わい創出支援事業
みんなで音を奏でて、ひとつのアートをつくろう
1000人で音楽をする日。
みんなでつくる大演奏会!
Music by 1000 players

楽器ができる人もできない人も 歌が上手な人も苦手な人も リズム感がある人もない人も 月に1日万博公園に集まって 竹を叩いたり声を出したりして 秋には1000人で大演奏会!

楽器ができる人もできない人も、歌が上手な人も苦手な人も、リズム感がある人もない人も、みんないっしょに集まって音楽を楽しんでみませんか?

フィリピンの作曲家ホセ・マセダの「ウドロ・ウドロ」は、竹や木の棒を使って、なんと数十人から数千人で演奏する壮大なスケールの曲。この曲を一度演奏してみたい! 聴いてみたい! という小さな声からこのプロジェクトは始まります。

月に1度、万博公園に集まって簡単な楽器づくりから練習をおこないます。そしてどんどん人を増やしていって、最終的には1000人での大演奏会をおこないましょう。
Music by 1000 players
1000人で音楽をするブログ →

踊れ!太陽の塔
 太陽の塔をのぞむお祭り広場
写真提供:独立行政法人日本万国博覧会記念機構


●演奏会「1000人で音楽をする日。」

6回のワークショップを経ておこなう1000人での大演奏会。ホセ・マセダ作曲「ウドロ・ウドロ」ほか、誰も聴いたこともないスケールで万博公園に新しい音を響かせます。

開催日時: 2010年10月23日(土)13:00~[予定]
場所: 万博記念公園 自然文化園「お祭り広場」
参加費: 無料(ただし、自然文化園入園料が必要です)
演目: 「ウドロ・ウドロ」(作曲:ホセ・マセダ, 1975年)

●ピクニック「○人で音楽をする日。」

竹や木を使った楽器づくりと演目の練習をおこなう月1回のワークショップ。10人からスタートして、最終的には1000人をめざします。年齢、性別、国籍、楽器経験の有無などいっさい不問。ご家族、お友達お誘い合せのうえ、ぜひご参加ください。

開催日: 2010年 5月15日(土)、 6月12日(土)、 7月11日(日)、8月22日(日)、 9月11日(土)、10月11日(月・祝)
時間: 14:00~16:00
集 合 場 所: 国立民族学博物館 特別展示館 地階ピロティ
※ただし、10/11は万博記念公園 自然文化園「お祭り広場」
参加費: 無料(ただし、自然文化園入園料が必要です)


「ウドロ・ウドロ(UDLOT-UDLOT)」[1975]

フィリピン人の現代音楽作曲家、ホセ・マセダ(Jose Maceda, 1917~2004)が1975年に作曲。たった4種類の楽器(音具)と人声だけで演奏されるこの曲は、「30人から数千人にいたる演奏者のための音楽」と付記されており、専門的な音楽訓練のない人々でも演奏に参加することを想定してつくられています。

長い歴史をもつ伝統音楽はかろうじて残ってはいるものの、現代社会で日常耳にされる音楽のほとんどは西洋的システムに基づいてつくられたものです。また、音楽はほかの生産物と同様、専門家によってつくられ「商品」として流通しています。しかし音楽は、専門家だけにゆだねられるものではなく、本来、誰もがつくったり、歌ったり、楽しむことのできる、人間の基本的な表現行為であり、人間のあらゆる活動と環境に密接なつながりをもつものです。

東南アジア各地にひろがる部族の音楽を調査したマセダは、そうした音楽の本来的意味と、西洋的システムとは異なる東南アジア固有の音楽のアイデアを見いだし、それを基盤・出発点として新しい音楽をつくろうとしました。決してヨーロッパの模倣ではない自前の音楽、そのひとつが「ウドロ・ウドロ」です。マセダのこうした姿勢は、多くの人々に評価され、1975年にマニラで初演されたあと、ドイツ、日本、インドネシアなどで演奏されてきました。


1000人の演奏者募集中 / Be now wanted 1000 players
(参加ご希望の方は、お気軽にご連絡ください。グループ参加も大歓迎です。参加者が増えれば増えるほど,音の雲はますます豊かになります)

問い合わせ・参加申込先
財団法人千里文化財団「1000人で音楽をする日。」事務局
〒565-0826 吹田市千里万博公園1-1
電話:06-6877-8893 FAX:06-6878-3716
e-mail:udlot_udlot@senri-f.or.jp


主催: 財団法人千里文化財団
企画・制作: 「1000人で音楽をする日。」制作実行委員会
協力: 国立民族学博物館

助成:助成

*本事業は日本万国博覧会記念基金の助成をえて実施いたします。

第383回 一つの列島、二つの国家、三つの文化

演題
一つの列島、二つの国家、三つの文化

内容
日本は単一民族国家であるという認識がひろくみられますが、本当にそうでしょうか。歴史的に考えてみると琉球、アイヌの人びとはそれぞれ固有の言語や文化、社会を維持してきました。日本という国のなかで、琉球、アイヌの文化は今後、どうなってゆくのでしょうか。

※講演会終了後、講師との懇談会をおこないます。(1時間程)講演内容についてだけでなく、日頃の疑問なども質問できる機会です。ぜひご参加ください。

講師
佐々木 利和(北海道大学教授)

日時
2010年5月1日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第60回体験セミナー 〈定員に達しました〉  シリーズ巡礼(5)みちのくの祈り ─ 浄土からオシラサマ、宮沢賢治まで

第60回体験セミナー 〈定員に達しました〉 
シリーズ巡礼(5)みちのくの祈り ─ 浄土からオシラサマ、宮沢賢治まで

2010年5月4日~5月6日

みちのくの文化や信仰を知る上でスタートとなるのが奥州藤原氏。その歴史を丁寧に読み解きながら、みちのくの祈りの世界をめぐります。

今回の見どころのひとつは5月4日におこなわれる神事能と奇祭「哭き祭り」。小さなお祭りながら、どちらも信仰の原点が感じられるお祭りです。そのほか「遠野物語」にも描かれたオシラサマや宮沢賢治が文学作品をとおして表現しようとした世界まで、神と仏、そして自然が渾然一体となって形づくられたみちのくの信仰について学びます。

<訪問先>
中尊寺、毛越寺、観自在王院、正法寺、黒石寺、天台寺、成島毘沙門堂、遠野伝承園、宮沢賢治記念館ほか


第60回 シリーズ巡礼(5) みちのくの祈り-浄土からオシラサマ、宮沢賢治まで 実施報告

友の会創設以来の会員でもある大矢邦宣先生(平泉文化遺産センター館長、盛岡大学教授)のご案内で、平泉から北の天台寺まで桜吹雪の中、岩手を縦断しました。「岩手を好きにならないうちは岩手から帰しません」という大矢先生の言葉とウィットも交えた熱心な解説によって、みなさん、すっかり岩手の魅力の虜になってしまいました。まだまだ知られざる見所がありそうでした。

参加者の感想をご紹介します。

丹治進さん
「友の会」のセミナーへの参加は初めてでした。今回は特に観自在王院の「哭き祭り」と天台寺の観音様をはじめとする仏像が印象深かったです。「哭き祭り」は規模が小さいこともあり、観光イベント化されておらず、私の求めているお祭りのイメージにあう洗練されていないかわりに、まさに土着のお姿、土地の人びとの信仰心が直接伝わってきて感動的でした。

南條憲二さん
初日は1時間ほど早く平泉に着いたので、得をしたことがあります。平泉駅前の広場では「鹿踊り」を、また毛越寺の境内では女子中学生による華やかな「毘沙門神楽」を見ることができたのです。これらは、白山神社での「御神事能」や観自在王院の「哭き祭り」、かつて東京公演で観た毛越寺の「延年の舞」や「早池峰神楽(岳神楽・大償神楽)」などとともに、みちのくの祭事・儀礼の奥の深さを偲ばせるものでした。 無量光院の池では、アンコール遺跡の王の沐浴場スラ・スランや、スリランカのアヌラーダプラからシギリヤにかけて幾つかある巨大貯水場を思い出しました。金鶏山の彼方に沈む夕日が水面に映る光景を前にして、しばし至福の刻を過ごしました。


無量光院の池の跡(調査のために水がはられていました)
金鶏山に沈む夕日と桜吹雪をながめながら対岸へ渡っているところ


観自在王院にて野ざらしの仏像についての解説をうけているところ


日本一の茅葺き屋根の正法寺にて。
ご住職から説明をうかがいました

第93回 東北アジアのシルクロード ─ 人びとをつなぐ河の道

演題
東北アジアのシルクロード ─ 人びとをつなぐ河の道

内容
砂漠を行く内陸アジアのシルクロードのかげにかくれてしまいがちですが、北海道からサハリン、アムール川流域にかけての東北アジアでは、絹や毛皮、漆器や銀製品などがやりとりされる交易の道がありました。古くから人やものの盛んな往来の動脈となってきたアムール川周辺の人びとのくらし、ネットワークの広がりをご紹介します。

※講演会終了後には講師を囲んでの懇談会(1時間程度)を開催します。講演内容についてだけでなく、日頃の疑問なども質問できる機会です。ぜひご参加ください。

講師
佐々木 史郎(国立民族学博物館教授)

日時
2010年5月22日(土) 14時~15時30分

場所
JICA地球ひろばセミナールーム301

定員
60名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料

第382回 文化人類学に生きる 館長就任1周年を迎えて

演題
文化人類学に生きる
館長就任1周年を迎えて

内容
私は文化人類学を新しい学問として学んだ世代です。文化人類学が社会にどのような貢献をしてきたのか、そしてこれから何ができるのかについて、民博設立への流れもふまえて考えてみましょう。

※講演会終了後には館長を囲んでの懇談会(1時間程度)を開催します。ご参加ください。

講師
須藤 健一(国立民族学博物館館長)

日時
2010年4月3日(土) 14時~15時30分

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料