第397回 織フェルトの敷物つくり ─かれらはなぜつくり続けるのか?

演題
織フェルトの敷物つくり ─かれらはなぜつくり続けるのか?

内容
東ネパールの女性たちは、織フェルトという技法で羊毛の敷物をつくっています。織機など実物をお見せしながら、糸紡ぎ、製織、フェルト化までのさまざまな工程を紹介します。彼らの生活にとって敷物づくりはどのような意味をもつのでしょうか。女性たちによる家畜飼育や日々の仕事についても考えてみます。
※織機をじっさいにご覧いただきます。

※講演会終了後、懇談会をおこないます。

講師
上羽 陽子(国立民族学博物館助教)

日時
2011年7月2日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第62回体験セミナー ネパール料理をあじわう ─ ”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる

第62回体験セミナー
ネパール料理をあじわう ─ ”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる

2011年7月9日(土)16時~19時半

ネパール料理と聞いてどのようなものを思いうかべますか? 約100ものカースト/民族によって構成される多民族国家ネパールでは、食文化も地域によってずいぶん異なっています。今回は家庭料理「ダールバート」と祭礼や祝事の料理「サマエバジー」を味わいます。(サマエバジーは特別メニューです。)ほかにもネパールから持ち帰ったグンドゥルック(乾燥させた発酵野菜)やロキシーという蒸留酒もご用意します。素焼き土器のおちょこ、パーラーはおみやげとして持ち帰りも可能です。料理を切り口にネパールの多様な文化にせまります。


第62回 ネパール料理をあじわう-”民族のるつぼ”ネパールの食文化にせまる 実施報告

ネパールが多民族によって構成されており、言葉から食事にいたるまでじつにさまざまであることや、水に対する意識と食事の準備、食べ方、台所の位置など食にまつわるお話をお聞きしました。

その後で先生がネパールから持ち帰ってくださったロキシー(蒸留酒)やグンドゥルックという乾燥させた発酵野菜を用いたスープ、ダールバートタルカリ(ふだんの食事)とサマエバジー(ネワール族のお祭りの食事)を味わいました。どのお料理もスパイスがきいていて味わい深く、とても好評でした。

お食事の途中ではバーンスリーという竹笛の生演奏のサプライズもあり、味覚だけでなく音楽も楽しみました。


上手に手でつまんで食べる方法も教えていただきました


バーンスリーの生演奏

2011年巡回展「マンダラ ─ チベット・ネパールの仏たち ─」

会期
2011年7月30日[土]~9月4日[日]
開館時間
8:30~18:00(7月30日~8月31日) 8:30~17:00(9月1日~9月4日)
会場
松本市立博物館
観覧料
大人 400円(360円)
小中学生 200円(180円)
※( )内は20名以上の団体料金
※「国立民族学博物館友の会」会員証を提示いただくと団体料金で観覧できます。
※国宝松本城天守、松本市立博物館常設展をご覧になる場合は、600円(小中学生 300円)が別途必要です。
主催
松本市立博物館
国立民族学博物館
財団法人千里文化財団
協力
松本市カトマンズ市姉妹提携委員会 松本まるごと博物館友の会
助成
独立行政法人日本万国博覧会記念機構


Mandala: Deities of Tibetan and Nepalese Buddhism image

マンダラ、およそ1500年前にインドで生まれ、ネパール、中国などに伝えられ、日本にも空海たちによってもたらされました。

マンダラは悟りを求めて修行する際の心の案内図の役をしたり、弟子が入門するときの儀式などに用いる道具あるいは舞台装置となったりします。

そこでは、身体は自己という心の空間と密接に結びついたひとつの宇宙、一種のマンダラと考えられています。修行者は身体という場において、自己と宇宙との同一性を経験します。身体という宇宙は心を包む袋であるとともに、背骨が須弥山であり、肉は大陸、血管は河川、血はそこを流れる水というように、大宇宙との相同関係をもっています。

そのため、宇宙も、われわれの身体も、さらにはひとりひとりの心もマンダラと呼ばれます。マンダラは、宇宙と身体と心が元来は同じものであることを体験するための道具です。

マンダラとそこに住まう神がみの空間で、ゆっくりとくつろいで自己と世界を感じとってください。


関連催し
砂絵マンダラ製作実演

期間:2011年7月30日~8月7日
ネパールからチベット仏教僧を招き「砂絵マンダラ」の儀礼をおこないます。色あざやかな砂でつくられる薬師如来マンダラの製作過程を間近にご覧ください。8月7日にはマンダラに使用された砂を希望者にお配りします。お守りにどうぞ。

※砂絵マンダラ公開製作は終了いたしました。お手伝いいただいた会員のみなさま、ありがとうございました。


関連講演会「仏教におけるブッダの姿の変容」

釈迦牟尼、阿弥陀、大日などさまざまな姿で表されるブッダ(仏)。そのイメージは、2500年の歴史の中でどんな意味をもち、どのように変わってきたのでしょうか。ブッダの映像を見ながら、本展示の監修者である立川武蔵先生にお話しいただきます。

日時 8月27日(土) 14時~16時
会場 松本市立博物館 2階講堂
講師 立川 武蔵(国立民族学博物館名誉教授)
参加費 無料(特別展をご覧になる場合は観覧料が必要です)


助成:助成:日本万国博覧会記念基金

*本事業は日本万国博覧会記念基金の助成をえて実施いたします。

第396回 特別展「ウメサオ タダオ展」関連 梅棹忠夫と民族誌写真

演題
特別展「ウメサオ タダオ展」関連
梅棹忠夫と民族誌写真

内容
日本写真家協会会員でもあった梅棹忠夫先生は、民族学調査での写真の活用について独自の見識のもと、世界各地で、その地に暮らす人びとの姿をカメラに収めました。「梅棹忠夫写真コレクション」は民博に寄贈され、現在その整理や情報化作業をすすめています。企画展「民族学者・梅棹忠夫の眼」の開催にあわせ、梅棹先生がカメラ・レンズを通じて眼を凝らそうとした世界を改めて見つめ直します。

※講演会終了後、企画展見学会をおこないます。当日の受付でお申込みください。

講師
吉田 憲司(国立民族学博物館教授)

日時
2011年6月4日(土) 14時~15時

場所
国立民族学博物館2階 第5セミナー室

定員
96名(先着順)

備考
■友の会会員:無料

第98回 梅棹忠夫先生の学問世界

演題
梅棹忠夫先生の学問世界

内容
梅棹忠夫先生は、「幻視の行為者」としての人生をあゆまれました。そのあゆみは、みごとといってよいものです。梅棹先生の学問世界をささえていた三つの要素は、持続力、越境力、発見力だとおもっています。今回の講演会では、この三つの要素を中心にお話したいと考えています。

※講演会終了後、懇談会をおこないます。

講師
松原 正毅(坂の上の雲ミュージアム館長、国立民族学博物館名誉教授)

日時
2011年6月26日(日) 14時~15時

場所
東京都中小企業会館 講堂

定員
130名(申込先着順)

備考
■友の会会員:無料