千里文化財団とは
千里文化財団とは

千里文化財団初代会長

千里文化財団初代会長梅棹忠夫(UMESAO, Tadao)

1920年6月13日 京都市生まれ 理学博士
国立民族学博物館 初代館長
千里文化財団 初代会長
専攻:民族学、比較文明学

大学では主として動物学を専攻したが、内蒙古の学術調査を通じて民族学に転じ、アフガニスタン、東南アジア、ヨーロッパなどでフィールド・ワークを精力的におこなう。1957年に発表した「文明の生態史観」で、西欧文明と日本文明は、ほぼ同じ歩みで進化したという「平行進化説」をうちだす。国立民族学博物館の創設に努力し、1974年から1993年まで初代館長、その後は顧問となる。1988年に朝日賞、1991年に文化功労者、1994年に文化勲章、1999年に勲一等瑞宝章を受章。主な著書は 下記 のとおり。「梅棹忠夫著作集」(全22巻 別巻1)がある。

略歴

1943年9月:
京都大学理学部卒業
1949年4月:
大阪市立大学理工学部助教授(~1965年7月)
1961年9月:
理学博士
1965年8月:
京都大学人文科学研究所助教授(~1969年3月)
1969年4月:
京都大学人文科学研究所教授(~1974年3月)
1974年6月:
国立民族学博物館長(~1993年3月)
1983年11月:
財団法人千里文化財団会長
1988年1月:
朝日賞
1988年4月:
フランス共和国パルム・アカデミーク勲章コマンドゥール章
1988年5月:
紫綬褒章
1990年10月:
国際交流基金賞
1991年11月:
文化功労者
1993年4月:
国立民族学博物館顧問、国立民族学博物館名誉教授、総合研究大学院大学名誉教授
1994年11月:
文化勲章
1996年1月:
京都大学名誉教授
1999年11月:
勲一等瑞宝章
2010年7月3日:
永眠

梅棹忠夫著書

著書名 出版社 発行年
『モゴール族探検記』 岩波書店 1956年9月
『日本探検』 中央公論社 1960年11月
『東南アジア紀行』 中央公論社 1964年5月
『サバンナの記録』 朝日新聞社 1965年11月
『文明の生態史観』 中央公論社 1967年1月
『知的生産の技術』 岩波書店 1969年7月
『地球時代の日本人』 中央公論社 1974年9月
『民族学博物館』 講談社 1975年12月
『狩猟と遊牧の世界』 講談社 1976年6月
『人類学周遊』 筑摩書房 1980年11月
『わたしの生きがい論』 講談社 1981年1月
『美意識と神さま』 中央公論社 1981年11月
『LE JAPON A L’ERE PLANETAIRE』 POF 1983年6月
『IL GIAPPONE NELL’ERA PLANETARIA』 SPIRALI EDIZIONI 1984年5月
『日本とは何か ─ 近代日本文明の形成と発展』 日本放送出版協会 1986年5月
『梅棹忠夫の京都案内』 角川書店 1987年5月
『京都の精神』 角川書店 1987年8月
『博物館長の十年』 平凡社 1987年10月
『日本三都論 ─ 東京・大阪・京都』 角川書店 1987年11月
『メディアとしての博物館』 平凡社 1987年11月
『あすの日本語のために』 くもん出版 1987年12月
『日本語と日本文明』 くもん出版 1988年3月
『日本語と事務革命』 くもん出版 1988年6月
『情報の文明学』 中央公論社 1988年6月
『女と文明』 中央公論社 1988年11月
『情報論ノート』 中央公論社 1989年3月
『情報の家政学』 ドメス出版 1989年4月
『研究経営論』 岩波書店 1989年5月
『21世紀の人類像をさぐる』 講談社 1989年6月
『民博早わかり』 平凡社 1989年9月
『比較文明学研究』(「著作集」5巻) 中央公論社 1989年10月
『夜はまだあけぬか』 講談社 1989年12月
『アジアをみる目』(「著作集」6巻) 中央公論社 1989年12月
『情報管理論』 岩波書店 1990年1月
『民族学と博物館』(「著作集」15巻) 中央公論社 1990年2月
『探検の時代』(「著作集」1巻) 中央公論社 1990年4月
『日本とはなにか』(三か国版) 国際文化フォーラム 1990年5月
『アフリカ研究』(「著作集」8巻) 中央公論社 1990年7月
『日本研究』(「著作集」7巻) 中央公論社 1990年8月
『モンゴル研究』(「著作集」2巻) 中央公論社 1990年10月
『千里ぐらし』 講談社 1990年11月
『中洋の国ぐに』(「著作集」4巻) 中央公論社 1990年12月
『女性と文明』(「著作集」9巻) 中央公論社 1991年2月
『生態学研究』(「著作集」3巻) 中央公論社 1991年4月
『民族学の世界』(「著作集」10巻) 中央公論社 1991年6月
『情報と文明』(「著作集」14巻) 中央公論社 1991年8月
『二一世紀の人類像 ─ 民族問題をかんがえる』 講談社 1991年9月
『地球時代に生きる』(「著作集」13巻) 中央公論社 1991年10月
『回想のモンゴル』 中央公論社 1991年12月
『人生と学問』(「著作集」12巻) 中央公論社 1991年12月
『実戦・世界言語紀行』 岩波書店 1992年1月
『知の技術』(「著作集」11巻) 中央公論社 1992年2月
『日本文化研究』(「著作集」19巻) 中央公論社 1992年6月
『日本語と文明』(「著作集」18巻) 中央公論社 1992年8月
『裏がえしの自伝』 講談社 1992年9月
『京都文化論』(「著作集」17巻) 中央公論社 1992年10月
『山と旅』(「著作集」16巻) 中央公論社 1992年12月
『都市と文化開発』(「著作集」21巻) 中央公論社 1993年2月
『研究と経営』(「著作集」22巻) 中央公論社 1993年4月
『世界体験』(「著作集」20巻) 中央公論社 1993年6月
『年譜 総索引』(「著作集」別巻) 中央公論社 1994年6月
『行為と妄想 ─ わたしの履歴書』 日本経済新聞社 1997年6月
『世界史とわたし ─ 文明を旅する』 日本放送出版協会 1997年8月
『近代世界における日本文明 ─ 比較文明学序説』 中央公論新社 2000年6月
(編)『日本の未来へ ─ 司馬遼太郎との対話』 日本放送出版協会 2000年6月
(編)『文明の生態史観はいま』(中公叢書) 中央公論新社 2001年2月
『行為と妄想 ─ わたしの履歴書』(文庫版) 中央公論新社 2002年4月
(編)『文明の生態史観ほか』(中公クラシックス) 中央公論新社 2002年11月
An Ecological Vie of History – Japanese Civilization in the World Context Trans Pacific Press 2003年
(編)『日本語の将来 ─ ローマ字表記で国際化を』(NHKブックス) 日本放送出版協会 2004年6月
『梅棹忠夫の京都案内』(角川ソフィア文庫) 角川書店 2004年9月
『山をたのしむ』 山と渓谷社 2009年7月
『京都の精神』(角川ソフィア文庫) 角川書店 2005年9月