フアヒネ島に半生をかける
篠遠喜彦
南太平洋のフランス領ポリネシア、ソサエティ諸島内位置するフアヒネ島。近代開発に揺れていた1960年代、そこに眠る数おおくの宗教遺跡マラエんお復原を依頼された考古学者・篠遠喜彦博士は、その後、現在までつづく精力的な復原作業をとおして、島民たちにも忘れられていた歴史を掘り起こし、この地域の貴重な文化遺産と自然環境の保護につとめてきた。いまやこの島のシンボルとなった復原遺跡のかずかずは、島民たちの誇りにもなっている
企業ミュージアム探訪 第1回
「uccコーヒー博物館」
香りは世界を駆けめぐる
古代日本とペルシア
二千年紀の初旅、イラン
樋口隆康
栄華を誇ったペルシア帝国の美術品や遺跡を数おおく残すイランは、典型的なシルクロードの国である。中央アジアのオアシス都市を結んで走る東西の交通路シルクロードを伝って、華やかなりし時代のペルシア文明は遙か日本の地にもゆたかな香りをもたらした
森に火をつけよ
オーストラリア・アボリジニの炎のコントロール
小山修三
オーストラリアの先住民アボリジニっは、いまでもさかんに火を放っている。かれらは火をつかいこなすことによって環境をコントロールし資源を確保してきた
平原に聴く、シャーマニズムの息吹
島村一平
モンゴル国東部の平原に暮らすブリヤート族は、20世紀初頭に旧ソ連領から南へ移住してきた人びとの子孫である。時代のうねりを生き抜いてきたかれらのシャーマニズムには、多様な要素をのみこみ、はきだす活力がある。平原にひろがる精神世界のいまをたずねた最新レポート
リス族の刀杆節
中国雲南省、チベット・ビルマ語族の刀はしご登りの祭り
鎌澤久也
建築人類学者のまなざし2
死を排除した住環境
佐藤浩司