国立民族学博物館は、大阪吹田市の万博記念公園内に創設され、文化人類学・民族学の研究活動と博物館活動を一体的におこない、40万点にせまる標本資料などを収集、整理、保存し、研究に役立ている。本展は、みんぱくの膨大なコレクションの中から選りすぐられた造形物を展覧し、人間の歴史上生み出された、さまざまなイメージの普遍性を新たな視点から探求しようという試みで、世界各地の神像や仮面をはじめ、民族衣装、墓標、玩具など約300点を出品します。それらを地域や時代などに分類するのではなく、人びとが作り出したイメージに備わる造形性や効果、機能に着目して提示します。巡回展を地方で開催することで国際的にも価値の高い民族学資料を有効に活用するとともに、本展覧会をとおして観覧者に、人間の生み出す「イメージ」の国際的な多様性と共通性を知ってもらい、異文化理解について考えてもらうことを目的としています。
会期:2017年7月22日(土)~9月3日(日)
※休館日10月10日を除く月曜日、10月11日(火)
主催:石川県立歴史博物館、国立民族学博物館、千里文化財団
企画:国立民族学博物館、国立新美術館、日本文化人類学会
開館時間:午前9時~午後5時(入館午後4時30分まで)