第87回 民族学研修の旅 フィンランドとエストニアの原風景に出会う ─ 森の恵みと唄を愛する人びとを訪ねて
2016年8月1日(月)~8月9日(火)
フィンランド東部の北カレリア地方、エストニア南東部のセトゥ地方―ともにロシアに隣接するこの地域では、民俗文化や宗教面でロシアの影響がみられるとともに、周縁の地であるがゆえに両国では失われた独特の文化が息づいています。
本旅行では、ヘルシンキやタリンといった主要都市とともに、このふたつの地域をめぐり、両国の原風景をさぐります。セトゥ地方では「セトゥ王国祭」に参加します。伝統歌唱「セトゥ・レーロ」はユネスコの無形文化遺産に登録されています。あわせて豊かな森林資源とともに育まれてきた「木の文化」にも注目します。伝統的な木造建築を見学するほか、自然散策の時間もしっかりご用意しました。
●本旅行の関連講演会を実施します。
旅行の同行講師である庄司博史先生を講師に迎え、近年、過疎化と多数派への同化の波のなかで、地域にとどまり、伝統文化を守ろうとする両地域の人びとの姿を追います。
・東京:2016年4月23日(土)/モンベル渋谷店
・大阪:2016年5月7日(土)/国立民族学博物館
※詳しくは、第454回友の会講演会、第115回東京講演会の案内をご確認ください。