※「国立民族学博物館友の会」会員証を提示いただくと団体料金で観覧できます。
会期
2016年10月8日[土]~11月27日[日]
開館時間
9:00~17:00(入館時間は16:30までとなります)
会場
香川県立ミュージアム
観覧料
一般:1,100円、前売・団体(20名以上)900円、瀬戸芸パスポート提示500円、高校生以下・65歳以上・身体障がい者手帳等をお持ちの方は無料
主催
香川県立ミュージアム
国立民族学博物館
一般財団法人千里文化財団
企画
国立民族学博物館
国立新美術館
日本文化人類学会
Mandala: Deities of Tibetan and Nepalese Buddhism
民博の所蔵品を展観する「イメージの力-国立民族学博物館コレクションにさぐる」と題する本展覧会は、国立民族学博物館 開館40周年・日本文化人類学会 創立50周年記念事業として、2014年2月から6月まで東京・国立新美術館において開催され、その後、同年9月11日より12月9日まで国立民族学博物館 特別展として開催されました。
本展覧会は、国立新美術館と国立民族学博物館の共同の試みとして、国立民族学博物館のコレクションの中から世界各地の造形を精選し、人類の生み出すイメージの創造と享受のあり方に普遍性があるか否かを観客とともに体験的に検証することを目的としています。この問いは、きわめて人類学的な課題ですが、実のところ、人類学の側からは、文化相対主義への過度のこだわりのため、これまで試みられたことのないものでした。しかし、イメージのはたらきの普遍性を問うことは、そのイメージを介した文化を超えた相互理解の可能性を考えるうえで、極めて重要です。そして、その課題への挑戦は、イメージの学としての美術史学・芸術学との共同によってはじめて可能となるといえるでしょう。
民博のコレクションを美術館の空間で展示し(国立新美術館での企画展)、さらにその美術館の空間で成立した展示を博物館で再展示する(民博での特別展)という試みは、美術(アート)と器物(アーティファクト)、芸術と文化、美術館と博物館、美術史学と文化人類学、西洋と非西洋といったさまざまな既成の区分を改めて問い直すものと言えます。同時にそれはまた、美術館と博物館との協働が生み出す、新しい文化創造の場の可能性をさぐるものでもあります。
*本事業は日本万国博覧会記念基金の助成をえて実施いたします。