第68回体験セミナー 「くすりの民族学」 見学編 ─
2014年4月17日(木)~18日(金)
昨年の友の会講演会「くすりの民族学」では、薬草やくすりに関する民族誌研究が進むことへの期待とその可能性について、世界の事例も含めてひろく考えました。今回は民間薬の資料館や大神神社の薬にまつわる神事・鎮花祭を訪ねながら、民衆に頼りにされる“くすり”がどのように成立していったのかについて大和の例から考えてみたいと思います。 日本のくすりの歴史を考えるには、大陸からの影響と在来知の関係、地元の有力者や寺社との動きなども視野に入れる必要があります。御所市にある三光丸クスリ資料館の館長で、飛鳥の歴史をこよなく愛する浅見潤先生と小山修三先生の対話をたのしみながら、みなさんと一緒にくすりについて考えてみたいと思います。小山説によるとくすりの材料だったという、纒向遺跡で出土した大量の桃の種の実物もご覧いただきます。
体験セミナーのプログラム終了後、三輪そうめん山本で開催される石毛直道先生と小山修三先生の対談「和食とは何か(仮)」にもぜひご参加ください。
【プログラム】
4/17(木)三光丸クスリ資料館訪問
13時半:近鉄「市尾駅」集合
駅から資料館まで30分程度、散策(古墳や城跡)
14時:資料館見学およびレクチャー
小山修三先生と浅見潤館長の対談と解説
(資料館ではさまざまな生薬に実際に触れられるほか、味見できるものもあります。)
4/18(金)鎮花祭(ちんかさい)
午前中:大神神社にて花鎮祭の神事見学
纒向遺跡を経由して麺ゆう館へ。纒向遺跡から出土した桃の種を見学
昼食:三輪そうめん山本
13時半頃:終了(最寄りの駅まで送迎可能です)
※希望者は引き続き、石毛直道先生と小山修三先生の対談「和食とは何か(仮)」に参加できます(15時半頃終了予定)