第69回体験セミナー 「織り」からたどる手仕事の現場(国内編) ─
2014年11月20日(木)~21日(金)
衣類をはじめ、人間生活に欠くことのできない「織り」。その技術は有史以前より広範な地域で受け継がれてきました。作業を効率よくするために多様な織機が生まれ、大量生産をも可能にする一方で、それ以前より続く手仕事の織りの作業には衰退著しいものがありました。しかし、一部の地域では、そうした手仕事を今でも目にすることができます。
第69回体験セミナーでは、古くからの織物産地であるとともに、養蚕・製糸業を牽引してきた群馬県を訪ね、織機や絹の資料館、山間部の生活のなかで営まれるワラやナワを糸素材とした織りの仕事を見せていただきます。 各地の自然・生活環境に即して受け継がれてきた織りの技術、素材、その道具には、人びとの創意工夫の知恵を垣間見ることができます。手仕事の重要性や、人が自然と共生しながら生きてきた術を「織り」を通して考えてみたいと思います。
※第85回民族学研修の旅の関連企画です。手仕事による機織りの現場を訪ねる旅(国内編)です。