第64回体験セミナー 進化する日本酒造り ─ ─伏見から世界へ 

第64回体験セミナー 進化する日本酒造り ─ ─伏見から世界へ

2012年2月26日(日) 10:30~16:00

近年、日本だけでなく海外でも日本酒への人気が高まりつつあります。京都・伏見の老舗蔵元を訪ね、日本酒をとりまく現在の状況について学びます。

午前中は伏見の酒造りを考える上で欠かすことのできない御香宮神社で、伏見の歴史と水、酒造りについて三木善則宮司にお話いただきます。お昼は魚三楼にて京料理を味わいます。

午後からは月桂冠大倉記念館を訪ね、月桂冠総合研究所所長の秦洋二さんに最新の日本酒造りについてお話いただきます。杜氏の伝統の技と知恵を、最先端の技術を融合し、酒造りを進化させている老舗蔵元の取り組みについておうかがいします。また、月桂冠の海外展開の様子など、世界の中での日本酒についてもお聞きします。月桂冠がカリフォルニアで造っている日本酒も取り寄せていただくことになりました(日本では販売されていないものです)。飲み比べも楽しみたいと思います。お話の後には、記念館で伝統的な酒造りの過程を頭に入れた上で、最先端の酒造りの現場も特別に見せていただきます。

セミナーには「日本酒で乾杯推進会議」代表でもある石毛直道先生もご同行いただきます。春を間近に控えた京都・伏見で、おいしいお酒を味わいながら日本酒事情についてお話をうかがいます。


第64回 進化する日本酒造り-─伏見から世界へ 実施報告

石毛直道先生にご同行いただき、伏見の酒造りの今と昔を学びました。午前中は御香宮神社で三木善則宮司から伏見の歴史や文化財の保存・継承について興味深いお話をうかがいました。

午後からは月桂冠大倉記念館を訪ね、月桂冠総合研究所所長の秦洋二先生から、酒造りの歴史と発展、現在の研究についてなどのお話をうかがいました。さらに大型機械を用いた現在の酒造りの現場にも特別にご案内いただきました。ほかにも秦先生のはからいでカリフォルニア産の日本酒を味あわせていただいたり、石毛先生から世界のお酒についてお話を聞くなど、盛りだくさんの一日でした。

参加者からの感想をご紹介します。

佐藤芳郎さん
製造現場で研究しておられる方々の話をきくことができ、日本酒の理解をふかめて、日々たしなむことが可能になると思う。<中略>アメリカで月桂冠がつくった酒は、すきとおるおいしさをかんじました。

武谷要子さん
日本酒は日本人的カテゴリーではちょっと古く「昭和の香り」とか「和風」に語られがちですが、一方でというかビジネス故か、海外での酒造りが右肩上がりなのは面白いことです。日本酒の今昔も興味深く、アメリカ発の日本酒試飲も珍しく、充実して楽しい一日でした。


御香宮神社で三木宮司の説明を聞く。
壁画や門の保存、修復、継承についておうかがいしました


月桂冠大倉記念館で青木館長の解説を聞く


月桂冠大倉記念館で青木館長の解説を聞く