国立民族学博物館では2019(平成31)年2月21日から5月7日にかけて企画展「旅する音楽―南アジア、弦の響き」が開催される。展示の企画委員7名は、長年にわたり音楽の研究や演奏に携わり、現在も第一線で活動を続けている研究者ばかりである。
本特集では各委員がそれぞれ担当した展示セクションに読者を誘いざなうとともに、展示の内容をより深く楽しんでいただけるように、展示場では詳しく紹介することのできない側面に焦点を当ててみたい。
楽器は、美術工芸品としても第一級であることが多く、外形を観るだけでも十分楽しむことができるが、本来は音を出すための道具である。ゆえに特定の音に対する嗜好を実現するために、さまざまな、そして時に驚くほど創造的な工夫が施されてきた。本特集ではこのような音の嗜好が楽器の誕生や改変にどのように作用したかに注目し、演奏家や職人たちの楽器に対する視点を知る糸口となる知識を提供したい。
2018(平成30)年10月25日発行
発行所:一般財団法人 千里文化財団
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「国立民族学博物館友の会」へご入会いただければ定期的にお届けいたします。
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