特集 復興への道3
1章
文化の継承―有形文化財
2章
文化の継承―無形文化財
3章
記憶の継承
アラビアンナイトの変容
―語り継がれる物語―
西尾哲夫
掛け合い歌の響く場所
―ラオスの掛け合い歌「カップ・サムヌア」―
梶丸岳
二〇一三年二月、ラオス人民民主共和国フアパン県の中心地サムヌア。 夜の九時を過ぎたころ。ある有力者の家に集まった人びとの前で、 カップ・サムヌアの歌い手ポーン氏(仮名)がマイクを握って歌いはじめた。 「ああ、今日はよい日です。街にあるボーの木の梢には柔らかい新芽が芽生えてきています。 それではまず私が、はばかりながら始めさせていただきます……」
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【地域(国)】
西アジア(シリア)
ヨーロッパ(フランス)
東南アジア(ラオス)
東アジア(日本)
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【執筆者(五十音順。肩書は発行当時のもの)】
梅屋 潔(うめや きよし 神戸大学大学院国際文化学研究科准教授)
梶丸 岳(かじまる がく 京都市立芸術大学日本伝統音楽研究センター特別研究員、国立民族学博物館外来研究員)
加藤 幸治(かとう こうじ 東北学院大学文学部准教授)
鎌澤 久也(かまざわ きゅうや 写真家)
菊地 暁(きくち あきら 京都大学人文科学研究所助教)
北村 繁(きたむら しげる 漆工芸家)
木村 周平(きむら しゅうへい 筑波大学人文社会系助教)
小谷 竜介(こだに りゅうすけ 東北歴史博物館学芸員)
西尾 哲夫(にしお てつお 国立民族学博物館教授)
橋本 裕之(はしもと ひろゆき 追手門学院大学地域文化創造機構特別教授)
日高 真吾(ひだか しんご 国立民族学博物館准教授)
山内 宏泰(やまうち ひろやす リアス・アーク美術館学芸係長)