特集 ガンディーをたどる
写真提供・大村 次郷
現在、インドは急速な経済成長で世界の注目を集めている。そのインドを独立に導いたガンディーが没してから60年が経過した。 混沌とした情勢のなか、ガンディーはなにを目指し、人びとにどう受けとめられていたのか。また、非暴力・不服従というガンディーの遺産は、現在どう捉えられているのか。 本特集では、今いちどガンディーの軌跡をたどり、その歩みをさまざまな角度から見つめなおす。
いま何故ガンディーか 杉本 良男
非暴力とM.K.ガンディー 長崎 暢子
ガンディーとジンナー 浜口 恒夫
菜食とガンディー 杉本 良男
アンベードカルとガンディー カーストの位置づけ 舟橋 健太
ガンディーの断食 三尾 稔
聖者と詩聖 ガンディーとタゴール 中谷 哲弥
ガンディーが歩いた道
1946年のノアカリ暴動と今日の南アジア 外川 昌彦
ガンディーと南インド 山下 博司
ヒンドゥーナショナリズムとガンディー 近藤 光博
ガンディーの志を継ぐものたち 石坂 晋哉
聖山カワカブ
山群一周の巡礼路をゆく
小林 尚礼
チベットのカム地方南部に、チベット人が大聖山と崇める山がある。その名は「カワカブ」、チベット語で白い雪を意味する山だ。標高6740メートルのこの山を含め、6000メートル以上の頂が30キロメートルにわたって6つつらなる雪山群を、人は梅里雪山(メイリー シュエシャンともよぶ。インド洋から吹きつける湿った季節風の影響で、ヒマラヤの6000メートル峰よりも降雪量が多く、大きな氷河をもち、山腹には豊かな森が広がる。三江併流(サンジャン ビンリウ)の中心部に位置し、山麓の東側をヤ・チュ(メコン川上流の瀾滄江(ランツァンジャン))に、西側をジャムグ・チュ(サルウィン川上流の怒江(ヌジャン))に削られて、カワカブの一帯は世界でもまれに見る大峡谷地帯を形成している
万国喫茶往来 第7回
ひとときの休息
「シルクロード」の茶
文・梅村 担
写真・大村 次郷
国立民族学博物館ミュージアム・ショップ通信
【地域(国)】
東アジア(中国・チベット)
南アジア(インド、パキスタン、バングラデシュ)